
仕事終わりに部署の飲み会、上司や先輩の付き合い。
春には新入社員の歓迎会や部署異動となる社員の送別会。
年末には忘年会、年明けには新年会。
会社員であれば、年に何度も飲み会があるものです。
飲み会に行きたいと思う人もいれば、行きたくない思う人もいます。
私も会社員時代にたくさんの飲み会に参加してきました。
お酒は強くないこともあり、それほど好きではありません。
しかし、たくさんの飲み会に参加してきて、今は行く飲み会と行かない飲み会を見極めるようになりました。
会社の飲み会に行くべきか?行かないべきか?
参加してプラスになる飲み会、参加して無駄な飲み会など、飲み会の意味合いについて私の経験を踏まえて解説してまいります。
目次
社会人1年目の最初の飲み会をばっくれました
私は大勢の飲み会はあまり好きではありません。
日本のほとんどの会社では、新入社員が飲み会の段取りをするしきたりがあります。
お店の予約や集金、上司へのお酌、余興など・・。
まだ会社のことをよく分かっていないにもかかわらず、全てを任されるケースも多いと思います。
実際、私が社会人1年目で入社した会社でも飲み会の準備は1年目の役割となっていました。
私は強制的にやらなければならない雰囲気に耐え切れず、社会人1年目の最初の飲み会である新入社員歓迎会をばっくれています(笑)。
(歓迎される立場にもかかわらず・・・)
飲み会は年に何度もありましたので、毎回ばっくれるわけにはいかず、その後は渋々参加したのですが、何度か嫌だな感じたことがあります。
・食べてるだけだと注意される
・お酌しなければならない
・上司にご機嫌をとらなければならない
この辺りのことは日本のしきたりみたいなものなので、日本の社会で生きていくうえで一度は経験しておいてもいいかなと思います。
しかし、この経験は一度で十分です。
何度も強要されるのは、ちょっと違うなと感じます。
こんな飲み会は行きたい 【私が飲み会に参加していた条件】
飲み会が嫌いな私でも自ら望んで行く飲み会もあります。
私が飲み会に行く条件
・有益な情報が得られると思った場合
・特別な気を遣わなくていい
・話してみたいと思う人がいる
実際に会社員時代に参加していた飲み会ではプラスになったことがいくつかありました。
・社内の仕事が円滑に進む
・大勢のなかでの立ち回りを学べる
・思わぬ情報を入手することもある
・話したことがない人と話すことができる
飲み会に行きたくなくても、行かざる得ない状況もあることでしょう。
どうせ行くなら、有効に活用したいものです。
社内の仕事が円滑に進む
飲みニケーションという言葉があるように、お酒の場をきっかけにコミュニケーションを深める機会になります。
人と人とが関わる仕事の世界では、知っている知っていない、話したことがある話したことがないで仕事への影響も変わってきます。
「飲み会がないとコミュニケーションとれないのか」と言う人もいますが、皆が同じ要領でコミュニケーションをとれるとは限りません。
何人もいる社員の中で、こうした飲み会を通じて、仲を深めていく人もいるわけです。
また、仕事に対してドライに考える人もいますが、普段のコミュニケーションによって、感情が働く人が多いのも事実です。
例えば、仕事中で話さないようなことも、飲み会の席では話せたりします。
相手のプライベートな一面を少し知るだけで、普段の仕事がやりやすくなることもあります。
口数が少ない人でも、アルコールの力を借りれば多少は口数は増えたりします。
飲み会を通した交流で仕事が円滑になることもあるのです。
大勢のなかでの立ち回りを学べる
私は旅行会社に勤めていましたので、常に集団のなかでの自分の立ち回りの仕方が仕事で求めらていました。
様々な部署との連携があったり、団体旅行の添乗の仕事であったり、集団のなかでバランスを保つためのコントローラーとなる要素が大事でした。
私はこの立ち回りが苦手でした。
今振り返ると、立ち回りの上手な人を観察したり、自分なりにできることをやってみたりする訓練の場になっていました。(当時はそんなつもりはありませんでした。)
思わぬ情報を入手することもある
私は飲み会に参加する時は、上司の本音を見抜くための場として活用していました。
上司との飲み会で聞き出すこと
・会社の経営状況
・部署の人事異動
・副業の取り組みについて
・社内の噂
etc
会社の経営状況が少し心配であれば、役職が上の人に「うちの経営状況ってぶっちゃけどうなんでしょうか?」と聞いてみると、より詳しい状況を話してくれるかもしれません。
会社内で副業がOKとされていても、取り組みにくい雰囲気であれば、「副業やるのってどうですか?」と聞いて、上司の本音を聞き出すこともできます。
お酒の勢いで職場では話さないことや本音が聞けることもあります。
話したことがない人と話すことができる
他部署との交流ができる飲み会であれば、普段話したことがない人と話すことができるようになります。
●他部署との交流
私は旅行会社時代に、他部署と仕事の絡みがある人に対して、飲み会で本音を探っていました。
私が旅行の予約を担当していた時を例に解説します。
私の会社では旅行に携わる部署が大きく2つに分かれていました。
・旅行の予約を受ける部署
・旅行の手配する部署
お客様の依頼が上記のように流れていました。
「旅行の予約を受ける部署」と「旅行の手配する部署」はそれぞれ違う場所にありましたので、電話で話したり、メールでやりとりするだけで、顔を見合わせることがありませんでした。
つまり、名前は知ってるけど、顔は分からない人がたくさんいたのです。
他部署との飲み会を機に、軽い挨拶をしておくだけで、名前と顔が一致し、親近感が生まれます。
それまで、ちょっとしたことで他部署と揉めたりすることもありましたが、親近感が生まれたことで、お互い歩み寄る姿勢がとれるようになったのです。
●出会いのチャンス
ちょっと気になる人がいて、話したいけど話す機会がなかったという人には社内恋愛のチャンスにもなります。
実際、私も飲み会をきっかけに他部署の女性とお付き合いしたことがあります(笑)。
受け身で参加すると会話できる相手は4人程度で終わってしまいます。
能動的に参加することで飲み会で得られる結果は変わります。
行きたくないけど仕方ないと受け身の心構えで参加するほど無駄なものはありません。
時間の無駄なので、行かない方がマシです。
こんな飲み会は無駄 【私が行かない飲み会】
私は今でも飲み会はあまり好きではありません。
好きではない理由は、
・タバコの煙を強制的に浴びる
・酔っ払いに絡まれると面倒
・泥酔した社員のお世話
自分にとってお金と時間をかけた分のメリットがあると思えば行きます。
ただ、こんな飲み会であれば行きません。
・お酒を強要される
・酔って人格を否定するような発言をする人がいる
・パワハラや女性へセクハラをする上司や先輩がいる
・仕事の愚痴や上司の愚痴ばかり
・武勇伝ばかり聞かされる
こういった人と関わっても何もプラスにならないと思いますし、何より気分が悪くなります。
仕事にプラスになると思った飲み会であれば参加しますので、毎回参加するメンバーをチェックしてから参加するかどうか決めています。
但し、参加してみないと分からないこともあります。
入社して間もない会社であれば、一度参加してみてプラスにならないと感じたら、次回以降参加しなければいいのです。
飲み会を回避する方法【断り方】
仕事が終わってから飲み会に参加することは体力だけでなく、気遣いによる精神的な疲労も出てきます。
あまり人と話すのが得意でない人や、大勢の場が苦手という人にとっては、飲み会の場は苦痛なことです。
無理に参加し続ければ、ストレスとなって、体に影響が出てくることもあります。
また、少ない給料のなかで、自腹で参加する飲み会の場合、金銭的ダメージも大きくなります。
時には参加せずに、回避することも大事です。
忘年会の季節ですもんね……
ご参考までに…#忘年会の欠席理由4選#忘年会スルー pic.twitter.com/PFqb9ntpY8
— LINE (@LINEjp_official) December 10, 2019
しかし、「予定がある」、「今日は忙しい」などの理由は、1回きりしか使えません。
飲み会のお誘いは、年に何度もあると、こういった理由ばかりでは、「あいつは協調性がない」などのレッテルを貼られてしまい、仕事にも悪影響を及ぼす可能性が出てまいります。
そこで、飲み会を回避する方法を2つご紹介します。
●部署の上司に事情を話しておく
前もって、上司に事情を話しておきましょう。
・お酒が弱すぎて飲み会に参加すると体に異変が生じる
・以前にアルコール中毒で倒れた
・体質が合わないからアルコールは医者に止められている
こんな感じで深刻な状況を伝えておけば、理解してくれるでしょう。
これでも無理に参加しろという上司だったら人としておかしいので、そんな会社にいることを見直した方がいいかもしれません。
しかし、この方法にもデメリットがあります。
行きたい飲み会があっても、参加できなくなるということです。
お酒が飲めないと言って、他の飲み会に参加していたことが分かると、大変なことなってしまいます。
なので、この方法を使う時は、会社にとって大事な飲み会だけは、ソフトドリンクのみという理由で参加しておくなどバランスをとっておくことも必要になります。
●途中で抜ける
この方法は参加したことになりますので、「いつも参加してくれない」というレッテルは付きません。
途中で抜けるタイミングを見極めることがポイントになります。
誰にも言わずに帰ると印象が悪くなるので、幹事に「門限があるので」や「明日朝早いので」などと理由を告げてから抜け出すといいでしょう。
参加しない場合でも、幹事がみんなに楽しんでもらおうと思って一生懸命準備してくれていたりします。
こうした人への気遣いや配慮は忘れずにすることは人として大事なので、忘れないようにしましょう。
(ばっくれた経験のある私が言うのも説得力ありませんが、当時のことは反省はしています・・・。)
飲み会に行かない時間を有効に活用しよう
飲み会に行かないと決めたなら、その時間を有効に活用したいところです。
飲み会に行かない場合のメリットは、
・飲み会の時間を別のことに充てられる
・余計なストレスを抱えなくて済む
今の私であれば副業する時間に充てます。
もし、疲れていたら、ゆっくり休ます。
忘年会が禁止となる企業も
近年、強制参加が問題となり、忘年会を禁止する企業も出てまいりました。
しかし、こうした飲み会がなくなると、社内の関係が一気にドライになることが考えられます。
例えば、飲み会が終わり、次に日の出社で「昨日はお疲れ様!」と声をかけられれば、お互い気持ちよく仕事ができるようになります。
飲み会の準備をしてきた若手社員であれば、上司から「昨日は色々と準備してくれてありがとうね」と声をかけられるかもしれません。
ちょっとした挨拶だけでもお互い気分良くなりますし、お互いに円滑なコミュニケーションのきっかけになったりすることもあります。
飲み会がなくなると、コミュニケーションをとるのが苦手な人にとっては、ますます会社内で仕事がやりずらい状況となる可能性もあります。
私は無駄な飲み会はなくすべきかと思いますが、全ての飲み会を禁止する必要はないと考えます。
仕事が終わったら、プライベートは一切干渉しないでくださいというスタンスの人同士で良い仕事ができるとは思えません。
年に1回の飲み会ですらしたくないという人達と一緒に仕事しなければならないのであれば、その会社にいたいと思いません。
また、会社側でも、忘年会に全員参加を求めるなら、それなりに魅力的な忘年会にする工夫や努力をすべきです。
業務時間外にもかかわらず、残業代は出ない、会費はとるでは、全員が快く参加できるはずもありません。
業務時間内に開催してみるなり、会費は無料にするなり、方法はいくらでもあるはずです。
【まとめ】 飲み会の参加は自分の目指すべき方向を踏まえて決める
飲み会に行くべきか行かないべきかは、自分が会社で働く意味合いによって、捉え方も変わってくると考えます。
この会社で長く働き、のしあがっていこうという人は、飲み会に参加することがプラスに影響にしてくるでしょう。
転職や独立する前提でであれば、飲み会に参加せずに、自分のやるべきことに時間を使ったほうがいいでしょう。
飲み会への参加は、自分の人生にとってプラスになることもあれば、プラスにならない場合もありますので、自分の目指すべき方向を踏まえて決めることが大事です。
自分の働き方が定まっていない方や、この会社で長く働くべきなのか分からなという方は、下記の記事をご覧ください。
自分の方向性や仕事への考え方が変わるきかっけとなるかもしれません。
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