
転職でこれから伸びる会社を選びたいと思っていても、どう選ぶべきか分からないですよね。
前回、今後伸びる市場(マーケット)を見つける2つの方法を解説しました。
これから伸びる市場に身を置くことや、伸びる市場でスキルを磨くことは、自分の市場価値を高めることに繋がります。
では、その市場の中で、これから伸びる会社をどのように見極めるのか?
本記事では、市場の中でこれから伸びる会社を見極める方法について解説します。
目次
あなたが会社に求めることは?
これから伸びる会社を見極める前に、あなたが会社に求めていることを確認していきましょう。
あなたにとってベストな会社を見極める際、どれを重視しますか?
・働きやすさ
・市場価値(マーケットバリュー)
『市場価値(マーケットバリュー)を高めて一生食える働き方を手にする』で、市場価値(マーケットバリュー)の重要性について解説しました。
それでは、「働きやすさ」の重要性はどうなのか?
「働きやすさ」は極めて重要です。
しかし、市場価値(マーケットバリュー)と相反するものではありません。
むしろ、長期的には一致することが多くあります。
市場価値(マーケットバリュー)の高い人が集まる会社の方が、長い目で見ると、働きやすくなります。
会社がうまくいっているときは、市場価値(マーケットバリュー)なんてものは関係なく、仲良しクラブでうまくいきます。
しかし、会社がうまくいかなくなったときに、状況は逆転します。
市場価値(マーケットバリュー)がない人ほど、残忍に変わります。
自分の居場所を確保するために、他人を蹴落としてでも、生き残ろうとするドロついた会社になっていくのです。
会社に求める理由は人によって様々です。
・成長環境を求める人
・安定だけを求める人
etc
会社を選ぶ3つの基準
会社を選ぶには、3つの基準で考えるのがベストです。
会社を選ぶ3つの基準
①市場価値(マーケットバリュー)
②働きやすさ
③活躍の可能性
求人情報は世の中に山ほどあります。
自分で調べて見るものの、結局どれがいいのか分からなくなって、転職エージェントのアドバイザーに話を聞きにいく人はたくさんいます。
こういった転職活動は、何も考えずに面接を受けてみるといった人がほとんどです。
重要なのは、先に論点を明確にすることです。
それが、「働きやすさ」と「活躍の可能性」に繋がります。
もちろん、事前に自分が会社に何を求めているかを100%把握できる人は多くありません。
実際、働いてみないと分からないこともあります。
現段階で、市場価値(マーケットバリュー)が低い人は「活躍の可能性」を見るべきです。
面白い仕事というのは、結局は活躍している人にまわってきます。
特に30代以降となると尚更です。
「成長できる環境」を求める人もいますが、成長とは自分の力で掴むもの。
自分が活躍できるかどうかの部分を見極めることがとても重要です。
転職先で活躍の可能性を見極める方法
転職先の会社で自分が活躍できる可能性は、面接時に以下の3つの質問をすることである程度見極められます。
①「どんな人物を求めていて、どんな活躍を期待しているのか?」
②「今一番社内で活躍している人はどんな人か?」
「なぜ、活躍しているのか?」
③「自分と同じような中途で入った人物で、今活躍している人はどんな部署を経て、どんな業務を担当しているのか?」
この3つを聞いたうえで、自分が社内で活躍できるイメージを持てたらOKです。
反対に持てなければ、活躍できる可能性は低いです。
結果として、転職後に苦しむ可能性が高いです。
良いベンチャー企業を見極める方法
面接時に3つの質問をすることで良いベンチャーであるかどうか見極めることができます。
良いベンチャー企業を見極める3つのポイント
①競合はどこか?
②現場のメンバーは優秀か?
(ベンチャーの経営陣は優秀であるのは当たり前だが、他のメンバーも優秀か?)
③同業他社からの評判は悪くないか?
競合はどこか?
この質問に、競合がいないと回答した企業は要注意です。
衰退している市場の可能性が高いからです。
一方で、競合企業を明確に答えた企業は良いベンチャー企業である可能性が高いです。
競合がいて、その企業も伸びているということは、市場自体伸びている可能性が高いからです。
伸びている市場には、成長を追い風にしたいベンチャーが複数参入してきます。
なぜなら、マーケットが伸びている場合、各社の成長と同じレベルで市場が成長を遂げるからです。
一方、成熟した市場では必ず競合とシェアを奪い合いになります。
つまり、競合企業を明確に答えられる会社は良いマーケットを選んでいると言えます。
現場のメンバーは優秀か?
この質問は面接官に聞いても「優秀です」と答えるのは当然の対応なので、現場のメンバーだけの面談のセッティングを提案するのです。
①現場のメンバーだけの面談をセットしてもらい、その時の反応を見る
②現場のメンバーと面談できた場合、逆質問を自分から積極的にする
①の現場のメンバーだけの面談を提案した場合
現場メンバーと会って話をできる機会を与えてくれた場合は、現場メンバーも優秀な可能性が高いでです。
現場メンバーに自信のある会社は、積極的に提案を受け入れてくれるでしょう。
反対に、面談を断ってきた場合、経営陣だけが優秀で、現場メンバーはダメである可能性が高いです。
なぜ、セッティングできないのか理由を聞きましょう。
また、現場メンバーではなく、「それより役員と会ってみませんか?」と話をすり替えてくる場合も要注意です。
②の提案で現場メンバーとの面談ができた場合
現場メンバーが質問に答えられれば、優秀なメンバーが集まっている可能性が高いです。
反対に的確に答えられなければ、経営陣だけが優秀で、現場メンバーはダメである可能性が高いです。
同業他社からの評判は悪くないか?
業界に詳しい人から転職先の会社の評判を聞くことです。
しかし、転職先の会社について詳しい人など自分の周りにはなかなかいないものです。
そこで、おすすめなのがネットのクチコミの活用です。
一昔前までは、信頼できない情報ばかりでしたが、最近は信頼できるクチコミサイトもあります。
注意点としては、他の企業と比較しながら見ることです。
なぜなら、ネットにクチコミを書く人は会社にネガティブな印象を持っていることが多いからです。
特に給与に関する記述は、成果を出していない人ほど、不満をぶちまけています。
しかし、他社と比較すれば、ある程度の参考にはなるはずです。
私が活用していたクチコミサイトをまとめた記事を紹介しています。
どれも信頼性の高いクチコミサイトなので気になる会社の評判を調べる際に活用してみてください。
「入社前と言っていたことと、入ってからが違う」
というのを多く書き込んでいたら要注意です。
【まとめ】 伸びる市場の中からベストな会社を見極める
伸びる市場の中からベストな会社を見極める手順は3ステップです。
これから伸びる市場に身を置くことや、伸びる市場でスキルを磨くことは、自分の市場価値を高めることに繋がります。
その結果、安定した働き方が実現できます。
(1)会社選びの基準を明確にする
(2)転職先で自分活躍の可能性を見極める
(3)良いベンチャー企業を見極める3つのポイント
①市場価値(マーケットバリュー)
②働きやすさ
③活躍の可能性
①「どんな人物を求めていて、どんな活躍を期待しているのか?」
②「今一番社内で活躍している人はどんな人か?」
「なぜ、活躍しているのか?」
③「自分と同じような中途で入った人物で、今活躍している人はどんな部署を経て、どんな業務を担当しているのか?」
①競合はどこか?・面接時に質問する
②現場のメンバーは優秀か?
(ベンチャーの経営陣は優秀であるのは当たり前だが、他のメンバーも優秀か?)
・現場のメンバーだけの面談のセッティング
③同業他社からの評判は悪くないか?
・現代のビジネスの価値は財務状況だけでは見極めづらくなっている
・ネットのクチコミは、参考にしてもいいが必ず他社と比較すること