
「仕事の手が進まない」、「会社でやる気が出ない」など、やらなければならいとは思いつつも気が進まない時ってありますよね?
そんな状況のなかで、
どうした!もっとやる気出そうぜ!
やるからには全国ナンバー1を目指すぞ!!
ナンバー1を目指すにはプライベートが犠牲になることもやむなし!
どの会社にもこういった熱血上司がいたりします。
こうした上司と同じモチベーションで仕事できる人は、受け入れて行動するかもしれません。
しかし、実際は、仕事に対する考え方、置かれた状況はそれぞれ違いますので、同じテンションで行動はできないものです。
「こんな熱血上司は自分には合わない」、「毎日顔を合わせるのも嫌だ」と思うようになると、
仕事中でも、
早く終わらないかな・・。
もう、帰りたい・・。
こんな風にネガティブなことばかり考えてしまい、仕事のやる気が出ない原因に繋がってしまいます。
毎月会社のノルマが達成できていない人であれば、「私には全国ナンバーワンなんてとても無理・・・」と思ってしまいます。
子供もいて家族との時間も大切と考えている人であれば「プライベートも大事にしたい」と思うことでしょう。
会社で成果を出すことは大事だと理解していても、現実問題、熱血上司についていけません。
そこで、おすすめなのが、スモールステップで行動していく方法です。
スモールステップは教育現場でも使われているコーチング術の1つです。
コーチング術なので、誰かに指導する際に役立つのですが、今回は自分自身に活用する方法をご紹介します、
スモールステップを使うと、今まで着手できなかったことや、なかなか手が進まなかったこと、やる気が出ないことに対してスタートできるようになります。
実例付きで詳しく解説してまいります。
目次
スモールステップとは
スモールステップとは、最初から高い目標を掲げるのではなく、小さな目標を達成する体験を積み重ねながら、最終目標に近づいていく方法です。
分かりやすい例を出しましょう。
これまで水泳で5mしか泳げない生徒に「25m泳げるように練習しなさい!」と指導したらどうなるでしょう?
たいていの学生は、「いや無理だよ」と思ってしまいます。
逆に苦手意識を強めてしまうことにもなりかねませんし、最悪、次回の水泳の練習に来なくなってしまうかもしれません。
しかし、「次回は6m目標に頑張ろう!」と言われたら、どうでしょうか?
水泳が苦手な生徒でも、「それくらいにできるかも」とやる気になってくれるでしょう。
こうして毎回泳ぐことを習慣づけたら、少しづつ量を増やしていくのがスモールステップです。
ハードルが高すぎると、人は行動できなくなってしまうものです。
そんな時、ハードルを下げることで、着手しやすい状況にするのです。
初めから完璧なスタートを求めるといつまでもスタートできなくなってしまいます。
完璧なスタートではなく、まず小さな一歩をスタートさせることが有効なのです。
一度スタートして走り出せば、徐々に加速することは意外と簡単なものです。
仕事や会社でやる気が出ない時のスモールステップ
冒頭の提案では仕事でやる気が出ない会社員に熱血上司がやる気を促す話でした。
仕事に対する考え方、置かれた状況は人それぞれですので、同じテンションで行動できない人も多いです。
いきなり全国ナンバー1やプライベートを犠牲にする…というのは、雑なラージステップの指導といえるでしょう。
前述の通り、人にはそれぞれ事情があって、いきなり熱血上司と同じようなテンションで仕事できる人は少ないからです。
では、どうしたらよいのか?
例えば、下記のような提案を上司にしてみましょう。
①やる気が出ない時は目標を見失っていることが多いので、今一度仕事の目標を確認します。
全国ナンバー1を目指すことで何が変わるのか?
全国ナンバー1を目指す意味が分からなければ上司に聞いてみる(自分が目標の意味を理解する)
②全国ナンバー1を目指す意味が理解できたら上司に同調する
上司の意見を一旦受け入れる(後で自分の提案も聞いてもらうため)
③自分の状況を踏まえて、まず自分の達成可能な目標を提示してみる(上司への提案)
「○○課長の言ううことは理解できました。とは言っても毎月目標未達成の私がいきなり全国ナンバー1を目指すのはハードルが高いです。まず来月はこの数字を目標にやらせていただけませんか?」
いきなり、全国ナンバー1を目指すのではなく、今の自分の状況を踏まえて、到達可能な目標からスタートします。
このように小さなステップを挟めば、やる気がないわけではなく、自分なりに考えて頑張ろうとしているんだなと、熱血上司も理解してくれることでしょう。
もし、それでも理解してくれない上司だったら、つらいだけなので、部署異動か転職を検討した方が良いかもしれません。
また、自分の目指したい方向性と会社が目指す方向性が近くないと、仕事へのモチベーションは上がりません。
この方向性が全然違うのであれば、同じく転職や独立を考えたほうが良いかもしれないです。
これからの時代、副業もしていかないと、生活できない状況になると考えているのに、会社は副業禁止であれば、会社と自分の意見と方向性が違うので、副業OKの会社に転職するということです。
転職・スキル取得・副業する時のスモールステップ
当ブログでは、以下3つのことが大事であると何度もお伝えしています。
・転職についての考え方
・新しいスキルを身に付ける
・副業をする
それぞれの重要性を理解しつつも、色々と考えるうちに、行動に移せないままの人も多いと思います。
そこで、おすすめなのが、スモールステップで行動していく方法です。
転職する時のスモールステップ
いきなり転職すると言っても、何から始めればいいのか分からないものです。
そこでおすすめなのが、とりあえず転職サイトに登録だけして、求人サイトをチェックすることです。
転職サイトに一度登録しておけば、毎日求人情報がメールで流れてきます。
何気なく眺めていれば、なんなとなく自分のやりたいことや今まで目に入らなかった職種が見つかるので、転職の具体的なイメージをグッと掴みやすくなります。
興味がわいた段階で、興味を持った職種について調べたり、気になることを転職エージェントの担当者に聞いてみたり、本格的なアクションに移せばよいのです。
転職活動のスモールステップ
①転職サイトに登録
②求人情報を毎日眺める
③興味がわいたら本格的に考える
新しいスキルを身に付ける時のスモールステップ
新しいスキルを身に付けることは大事なことと分かっていても、何から手をつければいいのか分からないですよね。
そこでおすすめなのが、簡単な本を読むことです。
例えば、英語を話せるように勉強しようと、難しい専門書から入ると100%に近い確率で挫折します。
しかし、中学生レベルの英語なら、少しは覚えているので英語が苦手な人でも分かりやすかったりします。
英語以外のスキルでも、同じことが言えます。
普段、全く本を読まないという方は、1日5分位からスタートするとよいでしょう。
もし、しばらく読み続けても、よく分からなかったり、つまらなかったら、読みやすい本に変えましょう。
本に書いてあることに興味を持ち始めると、夢中になって10分、20分と自然と読書の時間が増えていくものです。
新しいスキルを身に付けるスモールステップ
①本を買う
②1日5分位からスタートする(毎日続けられる位の長さにする)
③興味を持ち始めたら読書の時間を増やす(興味がわかなかったら本を変える)
副業をする時のスモールステップ
副業解禁、副業OKと言っても、やったことがないし、何をやればいいのか分からないという方も多いことでしょう。
そんな方には、世の中にどういった副業があるのか知るところから始めましょう。
書店に行けば、副業に関する書籍がありますし、ネットでも副業の情報を拾うことができます。
※ネットの副業情報は詐欺情報をも多くありますので初心者は注意が必要です。
様々な副業を見て、自分にできそうと思うものや、興味あるものが見つけてから着手するのです。
例えば、物販の転売に興味を持ち始めたら、それに関する専門の書籍を購入して読んでみましょう。
そして、書籍に書いてあることを理解できたら、実際にやってみるのです。
副業をするスモールステップ
①書店やインターネットで世の中の副業を知る
②興味ある副業を見つけたら専門の書籍を購入し読んでみる
③実際にやってみる
会社員が独立する時のスモールステップ
独立して自由を得られるようになりました!
会社員はオワコン!
今は個人で稼ぐ時代!
今すぐ会社を辞めてフリーランスになろう!
こういった内容のブログを見かけることも多くあります。
若くて独身で、会社を辞めることも考えているという人であれば、受け入れて行動する人もいるかもしれません。
しかし、実際は、人が置かれた状況はそれぞれありますので、なかなか思い切った行動はできないものです。
会社員として給料だけで生計を立てている人であれば、「独立しても、すぐに食べていけるだけのだろうか・・・」と思います。
子供もいて家族連れの方であれば、「家族を養っていけるか心配」と思うことでしょう。
ローンや借金を抱えている人であれば、その日暮らすこととで精一杯だったりします。
魅力は感じつつも、現実問題、行動に移せる人はなかなかいないと思います。
実際、いきなり独立しても行き詰まる人が多くいます。
それは、雇われる以外での稼ぎ方を知らないからです。
そこで、スモールステップの考え方を取り入れてみます。
会社員が独立する時のスモールステップ
①まずは土日の副業で『会社以外の副収入』を月5000円で良いので稼げるようになりましょう。
小遣い程度の収入ですが、スキルは蓄積していきます。
②独立できる見通しが立ち、なおかつ会社員としての働き方が限界だと思ったら独立を考えてみる。
会社員を辞めて、いきなり独立というのは、ちょっと雑なラージステップの提案と言えます。
前述の通り、人にはそれぞれ事情があって、いきなり会社を辞められる人は少ないからです。
仕事や会社でやる気が出ない時はゆるく考えてスタートしよう
スモールステップは無理なく始めることで、過剰なストレスをかけることもなく、自分のペースでスタートできます。
私は2018年頃からマーケティングやライティングのスキルを独学で勉強し始めました。
会社員時代は勉強することもなければ、本を読んだこともほぼありません。
しかし、今では毎日、本を読む習慣ができました。
最初は挫折しないように、初めの数ページをを読んで、難しかったり、読みにくい本は切り捨てて、読みやすくい本だけを読んでいました。
読む本の内容、読む時間、全てのハードルを下げ、挫折しないことで習慣化することができたのです。
完璧なスタートを求めるとスタートが切れなくなります。
コツはゆるく考えてスタートさせてしまうことです。
もし途中で挫折しそうになったら、ハードルを下げれば良いのです。