副業ブームで注目されてきたクラウドソーシング。
副業だけでなく、本業で活用する人も多くいます。
「クラウドソーシングって何?」
「クラウドソーシングで仕事するメリットとデメリットが知りたい!」
「クラウドソーシングの使い方が知りたい!」
この記事はクラウドソーシングがよく分からないという方に向けて書いています。
クラウドソーシングで仕事ができるようになると、インターネットで完結できる仕事の幅が広がりますし、リモートワークもできるようになります。
また、自分のスキルや経験が市場のなかで、どれだけの需要や価値があるのか見えてくるようになります。
今回は、クラウドソーシング活用のメリットとデメリット、使い方についてを初心者向けに解説してまいります。
クラウドソーシングとは?
クラウドソーシングとは、「群衆(crowd)」と「業務委託(sourcing)」を組み合わせた言葉で、インターネットを利用して仕事の依頼者と、 仕事をしたいワーカーを繋ぐサービスです。
クラウドソーシングサービスの普及によって、企業と個人が契約を取り交わし、仕事を受発注することができるようになりました。
人手不足もあって、企業側はオンライン可能な業務であれば、外注したり、個人に依頼するケースも増えてきているので、フリーランスの活動の場、会社員が副業する環境が整ってきています。
今まで地域を限定して求人募集している場合、欲しい人材は地域内で争奪戦となります。
しかし、クラウドソーシングに登録しているワーカーは世界中にいますので、広範囲で優秀な人材を探すことができます。
企業がクラウドソーシングで人材を確保することで、人手不足の解消だけでなく、業務負担の軽減や生産性のアップ、交通費やオフィススペースの不要など、直接雇用よりもコスト削減にも繋がるのです。
クラウドソーシング活用のメリットとデメリット
クラウドソーシングサービスにも活用のメリットとデメリットはあります。
クラウドソーシングのメリット
メリット
自分で仕事を選ぶことができる
時間と場所を選ばずに仕事ができる
自分のスキルや経験を活かせる
●自分で仕事を選ぶことができる
クラウドソーシングサイトには、様々な仕事が登録されており、その中から自分で仕事を選ぶことができます。
●時間と場所を選ばずに仕事ができる
クラウドソーシングサービスの仕事は時給制の案件は少なく、成果物を納品することで報酬が発生する案件が多い傾向にあります。
そのため、時間と場所を選ばずに自分のペースで仕事がます。
また、パソコンを使って仕事ができるため、通勤時間や交通費がかかりません。
●自分のスキルや経験を活かせる
クラウドソーシングでは、ライターやデザイナー、プログラマーなどのスキルや経験を活かせる場です。
副業として仕事をしたり、フリーランス・個人事業主であれば本業として仕事をすることができます。
紹介される仕事はデータ入力やアンケートに答える簡単な案件から専門性の高い案件まで多種多様にあります。
自分の強みを分析して、今まで培われてきたスキルを伸ばしたり、経験を新たな分野で活かすことができます。
クラウドソーシングのデメリット
デメリット
慣れるまで案件の精査が難しい
継続的な受注が難しい
案件ごとに手数料がかかる
●慣れるまで案件の精査が難しい
初心者にとって、自分のスキルに見合った案件なのか、稼げる金額の案件なのか判断がつかないことがあります。
例えば、初心者が1文字0.3円のライティングの案件を受注したとします。
3,000文字の記事を書き上げるのに、3時間かかったしたら、時給換算で300円の仕事になります。
報酬を問わず、ライティングの仕事をしてみたいという方であればいいのかもしれませんが、稼ぎたい方にとっては割に合わない金額です。
自分の目的に合った案件かどうかの精査に慣れるまで時間がかかります。
●継続的な受注が難しい
単発の案件が多く、長期的な仕事が少ないので、継続的に稼ぐには少し工夫が必要です。
例えば、実績を積んだり、受注したクライアントにリピートしてもらえるように期待以上の仕事をしたり、質の高い仕事をしていくなどです。
正社員ほどではないものの、個人の工夫次第で、安定して受注できるようになります。
●案件ごとに手数料がかかる
クラウドソーシングでは、案件に対して手数料が発生します。
大手クラウドソーシングサイトの「クラウドワークス」や「ランサーズ」では、システム手数料が発生し、所定の報酬額から手数料を引いた金額がワーカーに支払われます。
システム手数料の例
報酬10万円以下の場合 | 20% |
報酬10万円~20万円以下 | 10% |
報酬20万円~ | 5% |
クラウドソーシングサイトは依頼者と受注者の間でトラブルが無いように、利用者をサポートしてくれるので、直接取り交わすより安心して利用することができます。
手数料が高いと感じる方は手数料が安いクラウドソーシングサイトもあるので、大手のサイト以外もチェックしてみましょう。
クラウドソーシング活用のポイント
クラウドソーシングを活用する前にこちらのポイントをおさえておきましょう。
クラウドソーシングを活用する目的を明確にする
クラウドソーシングを活用する注意点に気を付ける
順番に解説します。
クラウドソーシンを活用する目的を明確にする
副業をする目的は人によって様々です。
クラウドソーシングを活用してどうしていきたいのか、自分の目的を明確にしないと失敗してしまいます。
あなたの副業の目的は?
・本業の収入だけでは足りないので副業で総収入を上積みしたい
・今は稼げなくても中長期的に取り組んで将来大きく稼ぎたい
・本業との相乗効果を生み出したい
・新しいスキルを磨いて転職したい
・ネット上で仕事をしたい
・本業とは別の仕事ができるようにしておきたい
etc
例えば、短期で稼ぎたいと考えている人にライティングの仕事で1文字0.1円の案件をやってしまうと、小銭程度しか稼げないでしょう。
しかし、中長期的にライティングスキルを磨いて、徐々に文字単価を上げていきたいと考えているライター初心者であれば、登竜門として取り組むのはありです。
副業に取り組む目的は人それぞれです。
目的によって、受注すべき案件も変わってきますので、まずは副業に取り組む目的を明確にしていきましょう。
クラウドソーシングを活用する注意点に気を付ける
クラウドソーシングを活用するには注意点があります。
①案件の精査
②受注するための工夫
③「ほうれんそう」をマメにする
①案件の精査
仕事の依頼者は企業から個人まで不特定多数です。
掲載されている案件のなかには、事前に初期費用を請求するような詐欺案件や全く割に合わない粗悪な案件もあります。
依頼者の依頼実績や評価をチェックするなど少し疑って精査することも必要です。
案件を受注する前に依頼者へ質問できますので、不安な場合はクライアントに直接相談や質問してみましょう。
②受注するための工夫
案件を見つけて応募しても受注できるとは限りません。
依頼者は確実に納品してくれる人を求めていたり、質を重視している人、スピード感のある人、それぞれ求めている人材は異なります。
依頼者は顔が見えないネットの世界では何かしら不安を感じています。
依頼者の要望に応えられるようなPRをしなければ安心して任せることはできないものです。
最低限自己プロフィールはしっかりと作り上げておきましょう。
③「ほうれんそう」をマメにする
会社で働く以上に報告・連絡・相談の「ほうれんそう」が大事です。
受注したばかりの頃はお互いに信頼関係が薄い状態です。
依頼者は納品されるまで心配や不安を抱えているものです。
受注後は作業状況の報告など、こまめに連絡をとることで依頼者は安心します。
クラウドソーシングの使い方【5ステップ】
STEP①:会員登録をする
STEP②:仕事を探す
STEP③:仕事に応募する
STEP④:クライアントと契約する
STEP⑤:仕事をする
STEP① 会員登録をする
クラウドソーシングサイト内で会員登録をします。
名前、メールアドレスなどを入力します。
なかにはFacebookやGoogleアカウントを利用して、より簡単に登録することもできます。
その場合、SNSのタイムラインに流れることはありません。
STEP② 仕事を探す

ランサーズのサイトより
仕事のジャンルやスキル、キーワードなどから仕事を探して案件の内容をチェックします。
STEP③ 仕事に応募する
やりたい仕事が見つかったら応募します。
受注までの流れは4パターンあります。
●プロジェクト方式
自分にあった仕事が見つかったら応募します。
条件は変更を希望することも可能です。
応募後は相手からの連絡を待ちます。
●コンペ形式
自分に合った仕事が見つかったらこちらから提案を行います。
依頼者は複数の提案の中から採用を決めますので、採用されたら契約となります。
提案後は相手からの連絡を待ちます。
●タスク形式
自分のできる仕事を見つけたらすぐに作業が行えます。
作業は自分の好きなタイミングで開始できます。
クライアントに作業が承認された時点で報酬確定します。
●時間制方式
時間に対して報酬を支払う(時給)方式です。
事前に時給や仕事時間など希望にあった条件を提示しておくことができます。
もし事前に気になることがあれば質問することもできます。
STEP④ クライアントと契約する
相手から連絡がきたら、条件を確認して契約します。
STEP⑤ 仕事をする
契約後、依頼者とやりとりしながら仕事を進めて納品します。
STEP⑥ 報酬を受け取る
納品後はお互いに評価をして案件終了となります。
案件終了後に報酬を受け取ります。
報酬の受け取りはクラウドソーシングサイトによって異なりますが、たいてい翌月です。
クラウドソーシングは総合型と特化型の2つに分類
クラウドソーシングのサイトには総合型と特化型があります。
総合型クラウドソーシングサイト
総合型クラウドソーシングサイトは、様々な案件を幅広く扱っています。
まず、自分にできそうな仕事を探したい方は総合型のクラウドソーシングからチェックしていきましょう。
総合型クラウドソーシングサイトはクラウドワークスやランサーズが有名ですが、他にもサイトはあります。
それぞれの特徴を確認してから選択していきましょう。
特化型クラウドソーシングサイト
特化型クラウドソーシングサイトは仕事のジャンルに特化しています。
例えば、サグーワークスはライティングの案件に絞ったサイトで、99designsはデザイン案件に絞ったサイトです。
特化型クラウドソーシングサイトのジャンル一例
・ライティング
・デザイン
・テスター
・翻訳
・建築
・旅
・商品体験レビュー
・裁縫
・音楽
・アイディア
・声
仕事のジャンルが決まっている方は、自分のジャンルの特化型クラウドソーシングサイトがないかチェックしてみましょう。
但し、総合型のクラウドソーシングサイトでも案件が豊富にあったりしますので、特化型だけに絞るのではなく、総合型と併用して特化型のサイトもチェックしていくと効果的です。
初心者はクラウドソーシングの仕事に慣れていくことからスタートしよう
初めてクラウドソーシングのサービスを利用する人は、単価の安い簡単な仕事から選んでいくことをおすすめします。
無理に最初から単価の高い案件を受注してしまうと、単価に見合った仕事を納品できない可能性があるからです。
スキルや経験があってもクラウドソーシングに慣れていない、リモートに慣れていないことで、やりとりがうまくできないこともあります。
クライアントが不満と感じた場合、低評価となってしまうので、次の仕事の受注が難しくなってきます。
まずは、クラウドソーシングを通じて、インターネットを通じた仕事、リモートワークの仕事に慣れていくことが先決です。
こうして実績を積んで、サイト内の評価も高くなっていくと、仕事の依頼も増え、単価も上げていくことができます。
初めて利用する方はクラウドソーシングの仕事に慣れていくことからスタートしていきましょう。