市場価値(マーケットバリュー)を高めて安定した仕事と働き方を手にする

突然ですが、クイズです。

 

ある会社にAさんとBさん、2人の40歳の会社員がいます。

2人は同じ会社に勤めていますが、

 

・Aさんは今の会社が潰れたら生きていけない

・Bさんは今の会社が潰れても生きていける

 

同じ会社に同じ年月で働いてきたのに、まったく違う結果になりました。

 

それは何故でしょうか?

 

AさんとBさんが違う結果となった要因は、2人が見てきたものの違いです。

 

・上司を見て働く

・マーケットを見て働く

 

マーケットを見て働く、即ち自分の市場価値(マーケットバリュー)を意識することです。

 

マーケットを見て働くことで仕事は安定し、一生食える働き方を手にすることができます。

 

こちら北野唯我さんの『転職の思考法』に書かれている市場価値(マーケットバリュー)についての考え方が素晴らしかったので、私の体験を踏まえながら、市場価値(マーケットバリュー)を高めて安定した仕事と働き方を解説したいと思います。

 

 

マーケットを見て働くことで仕事と働き方は安定する

 

市場価値(マーケットバリュー)とは、今の会社での自分の価値ではなく、世の中から見た自分の価値です。

 

もしこの世の中に、会社が潰れても生きていける大人と、生きていけない大人の2種類がいるとしたら、両者を分けるのは何か。

それが、上司を見て生きるか、マーケットを見て生きるかのの違いなのです。

 

分かりずらいので、少し視点を変えます。

 

給料はなぜ発生するのでしょうか?

 

会社から言われたことをちゃんとやっていると答えた人は、上司を見て仕事をしている人の発想です。

 

給料は、労働者が「自分」という商品を会社に売り、会社がそれを買うことで発生しています。

あくまで売り込んでいるのは労働者の労働時間

 

就職活動や転職活動は、会社に「自分」を売り込み、会社は求職者を買う。

つまり、雇用とはひとつの取引になります。

 

給料は会社に自分を売り込むから発生するのです。

 

市場価値を理解するには、まず自分を商品として考える。

 

2社以上の会社を歩き渡ることが多くなってきている現代で、市場価値は重要になります。

どこを見て働くかによって、ビジネスパーソンとしての価値は決まります。

 

市場価値の高い人間は、自由が与えられ、好きな時に会社を辞めることができますし、好きなところで働くこともできます。

 

しかし、上司だけを見て生きてきた人間に自由はありません。

一生、上司の顔色を見て生きていかなければならないのです。

 

市場価値(マーケットバリュー)3つの資産

 

まずは自分の市場価値を知るためには、市場価値を測ることが必要です。

 

自分の市場価値を測るための9つ質問


①会社を変えても、価値のあるスキルをどれだけ持っているか?

 

②そのスキルの「賞味期限」はいつまでか?

 

③他の会社でも通用する「レアな経験」がどれだけあるか?

 

④その経験は、世の中からどれだけ「強いニーズ」があるか?

 

⑤社内に、自分が会社を変えても、喜んで力を貸してくれる人が、どれだけ存在するか?

その人物たちは、意思決定の力がどれだけあるか?

 

⑥社外に、自分のために喜んで力を貸してくれる人物がどれだけ存在するか?

その人物たちは、意思決定の力がどれだけあるか?

 

⑦自分が所属しているマーケットの「一人当たりの生産性」はどれだけ高いか?

 

⑧自分が所属しているマーケットに今後の「成長性」はあるか?

 

⑨今後、どれだけ「自分の市場価値」は成長を見込まれるか?

 

 

市場価値の測り方は、箱の大きさで表現できます。

 

市場価値は、①技術資産、②人的資産、③業界の生産性の3つで決まります。

 

市場価値3つの資産

①技術資産

②人的資産

③業界の生産性

 

●市場価値(マーケットバリュー)の測り方

給料の期待値は3つの要素の掛け算(箱の大きさ)で決まる

 

この3つを結んだ箱が大きい人ほど給与の期待値が高く、小さいほど給与が低くなります。

 

理想的なキャリアは2つ以上の要素が高くあることです。

 

 

目の前に3人の人がいます。

 

①どんな会社からも必要とされる、高い技術力を持った人間

②どんな人間とも仲良くなれ、可愛がられる力を持った人間

③とくに才能がなくても、安定して高い給与をもらい続ける人間

 

あなたはどの人間になりたいですか?

 

 

市場価値(マーケットバリュー)① 技術資産

 

①を選んだ人は『技術資産』を特化させたタイプの人間と言えます。

 

①どんな会社からも必要とされる、高い技術力を持った人間

 

『技術資産』とは『専門性』と『経験』でできたもので、価値のある技術をどれくらい持っているかで資産価値が決まります。

 

例えば、私の場合、旅行会社と保険会社で営業をやってきました。

会社員時代の仕事を棚卸してみます。

 

・営業(個人/法人)

・テレアポ

・マネージャー(15名規模)

・旅行業界経験

・生命保険業界経験

 

このうち、「営業」と「テレアポ」が『専門性』になります。

『専門性』は職種に近く、マーケティング、会計や税務、プログラミングやデザインなどを指します。

 

●専門性による技術資産

・マーケティング

・会計

税務

・プログラミング

・デザイン

etc

 

 

一方で、『経験』は職種に紐づかない技術になります。

私の場合だと、「マネージャー」と「旅行業界経験」、「生命保険業界経験」になります。

 

他には、事業部長の経験や子会社の経営、プロジェクトマネージャーなどチームを率いた経験や、営業開発や商品開発、人事制度の設計、企画系の仕事も含まれます。

 

●経験による技術資産

・役職

・子会社の経営

プロジェクトマネージャー

・営業開発

・商品開発

人事制度の設計

・企画

etc

 

ここで大事なのは、他の会社でも展開できるかどうかです。

 

もし、他の会社では展開できないなら、それは技術資産ではありません。

 

 

『技術資産』には2つの要素がある。

専門性

経験

 

この2つの要素は年齢によって、身に付ける技術は異なります。

20代は『専門性』、30代以降は『経験』をとることです。

 

『専門性』は誰でも学べば獲得できます。

 

一方で『経験』はそうではありません。

 

会社の重要なプロジェクトでは専門性の高い社員が任されます。

言い換えれば、専門性のない社員には出番が回ってきません。

 

よって、20代は『専門性』、30代以降は『経験』をとることがベストなのです。

 

但し、市場価値(マーケットバリュー)は相対的に決まります。

いくら高い技術を持っていても、周りの多くの人間が同じスキルを持っていたら価値は出ません。

 

逆に、自分だけが持っているスキルであれば、価値が高まります。

だからこそ、レアな技術にこだわることです。

 

『専門性』は誰でも学べば獲得可能ですが、年をとるほど、差別化しにくくなります。

 

一方で、『経験』は汎用化されにくい面があります。

だから、20代は『専門性』で、30代以降は『経験』で勝負すべきなのです。

 

会社選びに福利厚生を重要視する人もいます。

福利厚生はたしかに大事です。

 

しかし、長い目で見ると、福利厚生よりも専門性と経験を考えてキャリアを選ぶべきです。

なぜなら、福利厚生は会社の業績が悪くなったり、転職や転籍などでなくなる可能性があるからです。

 

福利厚生は自分でコントロールできない領域にあります。

それよりは、自分でコントロールできる知識と経験は会社に万が一が起きた場合でも、自分の中に一生残り続けます。

 

 

市場価値(マーケットバリュー)② 人的資産

 

『人的資産』は言い換えると人脈です。

先ほどの3人のうち、②の人間になります。

 

②どんな人間とも仲良くなれ、可愛がられる力を持った人間

 

会社の中で人脈だけで仕事を引っ張ってこられる人がいます。

その人だからこそ、動いてくれる社内の人や、使命で仕事をくれる人間。

これが『人的資産』です。

 

もし、あなたが転職したとしても、変わらず仕事をくれる人はいますでしょうか?

 

ビジネスの世界では、あの人が言うならやってみようとか、あの人のためなら一肌脱いでもいいかとか、貸し借りで動く傾向があります。

20代では、そこまで価値にはなりませんが、40代以降になると極めて重要になります。

 

よく、会社の経営陣が同期で固められていたりしませんか?

プロ野球の世界でも新監督就任のタイミングでコーチ陣が監督と一緒に戦ってきた同年代で固められていたりします。

 

つまり、20代は『専門性』、30代は『経験』、40代は『人脈』が重要になるのです。

 

 

市場価値(マーケットバリュー)③ 業界の生産性

 

3つ目は『業界の生産性』で③の人間になります。

 

③とくに才能がなくても、安定して高い給与をもらい続ける人間

 

金融業界では、20代で年収1億以上稼ぐセールスパーソンがいます。

一方で、ウエディング業界の人間は30代後半でも200万で働いていたりします。

 

両者は同じくらい忙しく働いているのですが、給与が何十倍も違うのは何故でしょう?

 

コミュニケーション能力で言えば、ウエディング業界のほうが高いかもしれません。

 

最大の違いは、業界の生産性です。

 

言い換えれば、その業界にいる人間が、平均一人当たりどれほどの価値を生み出しているかです。

もっと深く言うと、一人当たりの粗利です。

 

給与の期待値、つまり市場価値(マーケットバリュー)とは『業界の生産性』に最も大きく営業を受けます。

 

私の最初に就職した会社は平均年収は400万ほどの旅行業界でした。

その後、生命保険業界へ転職したのですが、その会社の平均年収は1500万ほど。

なかには2億を超えるセールスパーソンもいました。

 

産業によって、これだけの差があるわけですが、どの業界を選ぶかで収入は圧倒的に上下します。

 

いくら『技術資産』や『人的資産』が高くても、そもそもの産業を間違ったら、マーケットバリューは高くならないのです。

 

何十倍もの収入差は、個人の資質や努力で覆すのは非常に難しくなります。
③の「とくに才能がなくても、安定して高い給与をもらい続ける人間」とは、生産性の高い産業に就職した人間です。

 

当然、生産性の高い産業は競争も激しいです。

 

しかし、一度入ってしまえば、後は同じスキルでも他の業界の人間よりはるかに高い給料を手に入れることができます。

 

場所選び、即ち会社選びが成功したと言えます。

 

生産性の高い業界の見極める

 

「安定して高い給与をもらいたい!」

 

そのためには、生産性の高い業界を見極めることです。

 

しかし、生産性の高い業界のなかに自分が興味を持てる業界がなかったら、働く気にならない人もいるでしょう。

 

こういう場合は、視点を変えて、業界が伸びているか、伸びていないかを見極めるのです。

 

例えるなら、伸びている産業は上りのエスカレーター、縮小している産業は下りのエスカレーターです。

 

伸びている産業と縮小している産業のイメージ

 

伸びている産業は、自分が何もしなくても、上りのエスカレーターのように売上が上がります。

 

一方で、縮小してる産業は、何もしなければ売上が下がり続け、それを防ぐために必死になっても、下りエスカレータを逆走しなければならないので、良くても現状維持。

終いには息切れで、いずれ売り上げが下がってくるので悲惨です。

 

技術資産や人的資産のない人にとっては、生産性の高い産業を選ぶこと、またはエスカレーターが上を向いている産業を選ぶべきです。

 

反対に選んではいけない選択肢は生産性が低くて、且つ、成長が見込めない産業で働くことです。

衰退産業で働き続けても永久に豊かになりません。

 

 

会社選びに大事な視点

生産性の高い産業

または

業界が伸びている産業

 

マーケットを見て働くことで仕事と働き方は安定する

 

将来的に仕事が安定するかどうかは、「上司を見るか、マーケットを見るか」で決まります。

 

マーケットを見て働くことで、仕事は安定し、一生食える働き方を手にすることができます。

 

万が一、会社がなくなっても、自分には資産が残るので、別の道で生き残れます。

 

マーケットは以下の3つで測ることができます。

 

①技術資産

・福利厚生よりも、専門性と経験でキャリアを選ぶ

 

②人的資産

・人的資産は年をとるにつれ重要度が増していく

・キャリアは20代は専門性、30代は経験、40代は人脈が重要

 

③業界の生産性

・市場価値(マーケットバリュー)は業界の生産性に最も大きな影響を受ける

 

 

今の会社が潰れてしまった時、

 

・Aさんは今の会社が潰れたら生きていけない

・Bさんは今の会社が潰れても生きていける

 

上司を見て仕事していたAさんとマーケットを見て仕事をしていたBさんでは、その後の人生に大きな差が生まれます。

 

市場価値(マーケットバリュー)を高めることで、会社が潰れても生きていけるビジネスパーソンとしての強さが身に付きます。

 

 

まずは、自分の市場価値(マーケットバリュー)を測る為に、自分のこれまでのキャリアの棚卸をしてみてください。

そこで自分の市場価値が見えてくるはずです。

 

市場価値(マーケットバリュー)の測定には「MIIDAS(ミイダス)」便利です。

MIIDAS

転職の「doda」などを運営しているパーソルキャリアが提供するサービスで、あなたの職務経歴や経験・スキル情報から自分の市場価値を診断することができます。

自分と同じようなキャリアを持つ人材が、どんな仕事に、どれくらいの年収で転職しているのか知りたい方にはおすすめのサービスです。

 

 

自分の会社が生産性が低かったり、下りのエスカレーターの業界であるのならば、転職することで、収入と労働環境が大きく変わる可能性があります。

 

特に、技術資産も人的資産もない人は、「生産性の高い業界」か「エスカレーターが上を向いている」産業を選ぶことです。

 

では、エスカレーターが上がっている、下がっているはどうやって確かめるのでしょうか?

 

それは仕事のライフサイクルから予測することができます。

 

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