【転職活動の始め方】スケジュール感と全体像│働きながら転職は無理なの？

転職したくて、いざ転職活動を始めようと思っても、初めて転職する方にとっては何から始めたらいいか分からないですよね。

本記事では転職初心者の方に向けて、転職活動の正しい始め方について解説します。

私自身、過去に転職活動をした経験もありますので、転職活動でやってはいけないことや必要なことなどをお伝えできます。

現在は転職エージェントや求人サイトを運営している法人企業のWebマーケティングやコンサルの支援をしています。

転職エージェントや採用側企業の裏事情も分かりますので、採用側の意図を解説しながらお伝えしてまいります。

あなたの転職活動を成功に導く内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

＼ 転職活動の始め方【5ステップ】 ／
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働きながら転職は無理なの？【転職活動に専念するリスク】

日々の本業をしながら転職する余裕なんてないと感じる方もいるかもしれません。

現在の仕事と転職活動の両立となるため、転職活動の時間を確保することや時間調整が大変な一面はあるものの、働きながら転職することは可能です。

転職活動したら確実に転職できるとは限らないからです。

転職活動に専念すれば、働きながら転職活動する人に比べて早めに転職先が決まるかもしれません。

しかし、転職先が保証されていない限り、転職が決まらなかった場合は大きなリスクとなります。

焦って転職先を決めてしまうと、「思っていた会社ではなかった」や「以前の会社の方が良かった」と後悔してしまう可能性が高くなります。

働きながら転職活動を進めていけば、自分の希望に合った会社が見つかるまで、じっくりと転職活動することができます。

ただし、今の仕事を辞めてから転職活動するメリットもあります。

失業中であれば、失業手当が受けられるので、生活費を確保しながら転職活動に専念することができます。

失業手当を受給するための条件があります。

失業手当の詳細は下記の記事で解説していますので気になる方はご覧ください。

関連記事：失業給付金【金額・支払い期間・条件】│手続きの流れについて解説

関連記事：失業保険を最大28ヶ月もらう方法│手続き・条件・やり方を徹底解説！

どうしても今の会社をすぐ辞めたい方は、次の転職先がすぐに決まらなかった場合のリスクを考慮しながら検討してみてください。

転職活動を始める前に【転職目的の整理】

転職活動を始める前に、転職する目的を整理しておきましょう。

転職する目的を明確にしておかねければ、転職活動の中で、様々な情報に触れ、目的がブレてきてしまうからです。

例えば、やりたいことができない職場環境が会社を辞める理由だったにも関わらず、高収入の年収オファーに惹かれて転職してしまう人がいます。

その結果、当初の目的が満たされていないので、再び同じ理由で転職したくなってしまうのです。

転職目的を考える際は、自分自身の状況や希望するキャリアパスに合わせて考える必要があります。

キャリアアップやスキルアップ	現在の職場でスキルアップやキャリアアップが見込めない。 次の職場でスキルを磨き、キャリアアップを目指す。
働きやすさや環境の改善	現在の職場の働きやすさや環境に不満を感じている。 新しい職場で自分に合った働きやすい環境を目指す。
将来性や安定性の向上	現在の職場の将来性や安定性に不安を感じている。 次の職場で将来性が見込めるか、または自分の将来的なキャリアプランに合致する職場かどうかを考慮する。
自己実現とやりがいの追求	現在の職場で自己実現や、やりがいを感じられない場合。 次の職場で自分が本当にやりたいことに携わり、自分自身が成長できる環境であるかどうかを考慮する。

これらのポイントを踏まえて、自分自身の状況や希望するキャリアパスに合わせて、転職目的を考えることが大切です。

転職目的を明確にすることで、自分自身の適性や希望する職種、業界、企業が見つかりやすくなります。

関連記事：キャリアプランが思いつかない！│理想のキャリアプラン【完全ロードマップ】

転職活動のスケジュール感【全体の流れ】

転職活動の全体像を事前に把握しておくことで、転職活動の計画も立てやすくなります。

転職活動の全体像とスケジュールの立て方について解説します。

今の仕事で働きながら転職活動することを前提としています。

転職活動の期間は人によりますので一概には言えませんが、転職活動をスタートしてから入社月まで4～5ヶ月間は見ておくと良いでしょう。

転職活動をきっかけに自己分析を始めたり、将来のことを考えたりするので、想定以上に時間がとられます。

転職活動のスケジュールを大きく分けると次の3つの期間に分けられます。

それぞれ順番に解説してまいります。

求人応募するまでの準備期間

想定期間：1ヶ月

求人応募するまでには以下のことを言語化できるまで整理しておく必要があります。

特に書類の作りこみはエントリー通過率に関わる重要な部分です。

適当に作ってしまうと、エントリーに通らず、何度も求人探しとエントリーを繰り返すことになるので、想定以上に時間がかかってしまいます。

妥協せずにしっかりと準備しておきましょう。

上記4つの準備ができたら求人に応募します。

通過率が5割を切ると職務経歴書が企業に刺さっていない可能性があります。

見直すポイントは以下の2点です。

これまでの経歴や実績と応募した求人に乖離があるかもしれません。

例えば、接客経験しかないのにコンサル職に応募していたら、企業側には刺さりません。

通過率5割は目指すためには、これまでの経歴や実績に見合った求人であるか確認しましょう。

今の仕事をしながら転職活動となると、面接を受ける機会が限られます。

面接の時間は基本的に平日で、時間帯も最終は19時スタートまでです。

仮に10社全て面接に進んだとしたら、全ての面接を受け終わるまでに2週間はかかります。

面接へ進む数が少ない場合は、通過状況を見ながらエントリー数を増やしていく感じで進めると良いでしょう。

求人に応募してから内定承諾までの期間

想定期間：1ヶ月～1.5ヶ月

最初の2週間は面接で終わるイメージです。

二次面接以降ある場合は2週目以降まで面接期間が続きます。

面接受けた企業の結果が3週目には分かるので、1ヶ月あれば求人エントリーした企業の白黒がはっきりつきます。

内定承諾後に退職手続きする期間

想定期間：1.5ヶ月～2ヶ月

内定が出ればオファー面談があります。

条件通知書や労働通知書の確認があります。

ここで企業は内定者に入社してほしいため正式なオファーを出します。

内定者にとっては、採用面接で聞けなかった給与や細かい労働条件について聞くことができます。

条件交渉する場合は、ここが交渉のタイミングです。

内定している企業が複数ある方は、入社する企業を絞り込むために条件交渉をしてみましょう。

次に退職手続きについて整理します。

企業によっても異なりますが、退職手続きは2週間ほど見ておきましょう。

転職活動の始め方【進め方は5ステップ】

転職活動は以下のステップに従って始めます。

各ステップについて詳しく解説してまいります。

STEP①：自己分析をする

自己分析は自分自身のスキルや価値観、キャリアプランなどを整理することで、自分が本当にやりたいことや、どのようなキャリアを目指したいのかを明確にすることができます。

これらの方法で自己分析をしていくと、自分自身の強みや弱み、目標、価値観、キャリアプランなどを整理することができます。

関連記事：自己分析できない人の特徴│自己分析をキャリアに結び付ける方法を公開

スキルの整理

自分が持っているスキルを整理し、自分が得意とすることや好きなことを洗い出します。

また、どのような仕事に向いているかを考え、自分が今後身につけたいスキルをリストアップします。

価値観の整理

自分が大切にしている価値観を整理し、自分が本当にやりたいことや、どのような仕事をしたいのかを考えます。

例えば、自分にとって大切なことが「社会貢献」であれば、そのような仕事に携わることが適していると言えます。

目標の設定

自分が目指すキャリアや、将来的にどのような仕事をしていたいのかを明確に設定します。

目標が明確になることで、自分の進むべき方向性が見えてきます。

SWOT分析の実施

自分の強み、弱み、機会、脅威を分析するSWOT分析を実施します。

自分が持っている強みを生かした仕事を選ぶことで、キャリアアップがつながりやすくなります。

第三者の評価を収集

自分自身の評価を客観的に知るために第三者からの評価を収集します。

例えば、職場の上司や同僚などの身近な人から、自分の仕事ぶりについて評価をもらうことができます。

STEP②：業界分析と企業研究をする

希望する職種・業界・企業に関する情報を収集し、自分が求める環境に適した求人を見つけます。

これらの方法を組み合わせて、自分が興味を持っている職種・業界・企業について、できる限り多くの情報を収集してきます。

インターネット検索

インターネット上では業界や企業について様々な情報を収集することができます。

業界の動向や、企業の事業内容、求人情報などを調べることができます。

転職サービスの利用

転職サイトなどの転職サービスに登録すると職種や業界に関する情報や求人情報を収集することができます。

また、転職エージェントの担当コンサルタントと面談することで、非公開求人の情報も聞くことができます。

業界・職種の専門誌や書籍

業界・職種に特化した専門誌や書籍を読むことで、業界の動向や求められる人材像などを知ることができます。

SNSの利用

SNSを使って業界や企業に関する情報を収集することができます。

LinkedInでは業界関係者や企業担当者とつながり、情報交換することができます。

また、TwitterやFacebookでも、企業の人事担当者や業界情報を収集することができます。

セミナー・イベント

業界関連のセミナーやイベントに参加することで、業界の最新情報を収集することができます。

企業の説明会が実施されることもありますので、気になる企業から直接話を聞くこともできます。

STEP③：企業を選定する

転職サイトや転職エージェントで、自分が求める条件に合った求人情報を探して企業を選定します。

希望する職種・業界

自分が興味を持つ職種や業界を明確にし、その分野で働くことができる企業を探します。

自分が持つスキルや経験を活かせる職種や業界も考慮することが重要です。

希望する雇用形態・勤務地

自分が働く上で、希望する雇用形態（正社員、契約社員、派遣社員など）や勤務地（都市部、郊外、自宅勤務など）を設定します。

通勤時間や交通費、ライフスタイルに合わせた条件があれば考慮してチェックします。

希望する給与水準・福利厚生

自分が希望する給与水準や福利厚生（社会保険、退職金、育児・介護休暇など）を明確にし、それに合った求人情報を探します。

業界や企業によって、給与や福利厚生に差があることを念頭に置きます。

自分が持つスキルや経験に合った求人

自分が持つスキルや経験に合った求人を探します。

例えば、営業経験があれば、業界問わず営業職を募集してる企業に転職できる可能性があります。

未経験の業界でも、自分の持つスキルや経験が強みとして活かせる求人であればチャンスはあります。

キャリアアップにつながる求人

自分が転職することで、キャリアアップにつながるかどうかも考慮することが重要です。

自分の将来のキャリアプランに合わせて、今後のキャリアアップにつながる求人を探します。

STEP④：応募書類（履歴書と職務経歴書）を作成する

企業へ自己アピールするために履歴書と職務経歴書を作成します。

適当に作るとエントリー段階で落選してしまいますので、通過するためにしっかりと作りこむ必要があります。

履歴書

履歴書は自分自身のプロフィールを記載する書類です。

履歴書の作成に必要なポイント

フォーマットに沿って作成する	履歴書のフォーマットに沿って作成します。 企業によっては特定の履歴書フォーマットを指定していることがあるため、求人情報に記載されている指定があれば、それに従います。
写真を添付する	履歴書に写真を添付します。 写真は企業が面接時にあなたを確認するためのものであり、清潔感のある写真を使用します。
経歴を時系列で記載する	過去から現在までの自分の経歴を時系列で記載します。 職歴や学歴など、自分自身にとって重要な情報を網羅的に記載します。
自分のアピールポイントを記載する	自分のアピールポイントを明確にし、履歴書に記載します。 例えば、スキルや特技、語学力など、自分自身が強みを持っている点をアピールすることで企業の興味を引くことができます。

職務経歴書

職務経歴書は過去の職務経験を詳細に記載する書類です。

職務経歴書の作成に必要なポイント

仕事内容を詳細に記載する	自分が過去に勤務した企業や団体での仕事内容を詳細に記載します。 仕事内容を具体的に記載することで、企業からの信頼度が高まります。
実績を記載する	過去に自分が担当した業務でどのような成果を出したのかを明確に記載します。 具体的な数値や実績を示すことで、自分自身の実力やスキルをアピールすることができます。
職務経験の期間や職位を記載する	自分が過去にどの期間、どの職位で勤務していたかを明確に記載します。 職務経験の期間や職位の記載は正確に記載します。
自己PRを記載する	職務経歴書の最後には、自分自身のアピールポイントや強みを記載する自己PR欄があります。 自分自身のスキルや経験、成果を簡潔かつ明確に記載することで、企業側にアピールすることができます。

STEP⑤：面接対策をする

面接に向けて準備をします。

企業や業界の情報収集を行う

面接前には応募する企業や業界に関する情報収集をしておきます。

面接の話の中で、これらの情報を交えて話すことで、下調べしてることを面接官に自然な形で伝えることができます。

企業のホームページやSNS、ニュース記事などを参考にしながら、ビジョンや事業内容などを把握しておきましょう。

自己PRの準備をする

自分の強みや弱み、スキルや経験を把握し、面接でアピールするポイントを明確にします。

スキルや経験、成果などを具体的に実績や成果を示すことが重要です。
（※数値化できるものは数字で示していくと面接官がイメージしやすくなります。）

過去の職務経験で達成した目標や、自分自身で開発したプロダクトなどがあれば、自分自身の能力やスキルをアピールすることができます。

自分自身がどのような人物であるかを面接官に分かりやすく伝える準備をしていきましょう。

面接の流れを予習する

面接でよくある質問や、面接の流れを予習しておきます。

想定した質問に対して、どのような答えるかを事前に考えて話せるようにしておきましょう。

自分のキャリアを整理する

過去のキャリアや職務経験、自分自身の成長過程やキャリアプランを整理します。

自分の描くキャリアプランが企業の志望動機と結びついた話ができると、面接官から高い評価を得ることができます。

シチュエーション対応力を磨く

面接では事前に予習した質問だけでなく、予期せぬ質問やシチュエーションに対しても適切な回答が求められます。

予期せぬ質問やシチュエーションに対応するためには、模擬面接などで訓練を積むことが重要ですので何度も練習しましょう。

転職活動を始めるために活用するサービス

転職活動を始めるために活用するサービスは主に3つです。

これらのサービスを活用することで転職活動を効率的に進めることができます。

各サービスについて解説してまいります。

関連記事：【転職サービス】まとめ│目的別（働き方・職種・分析）おすすめ

関連記事：【キャリアコーチング】おすすめ相談サービス│徹底比較

転職サイト

転職サイトは求人情報を集めた大規模なプラットフォームです。

自分のペースで転職活動ができるので、長い目で転職活動を進めていきたい方におすすめです。

転職エージェント

転職エージェントは求職者に対して求人情報を提供し、転職活動をサポートするサービスです。

個人に合わせたサポートを受けられることができますので、急いで転職したい方やサポートを受けながら活動したい方におすすめです。

キャリアコーチング

キャリアコーチングは転職活動やキャリアに関する相談、アドバイスが受けられるサービスです。

キャリアについて悩んでいるけど、転職することが最適なのか分からないという悩みを持っている方におすすめです。

転職活動の始め方でよくある質問【Q&A】

転職活動の始め方や進め方でよくある質問をまとめました。

転職活動中に応募する求人は何件くらいが適切ですか？

応募する求人件数は個人差がありますが、あまり多くなりすぎないように注意が必要です。

多すぎる場合は、面接や選考に時間をかけられず、自分に合わない仕事を選んでしまう可能性もあります。一般的には、5～10件程度を目安に応募すると良いとされています。

職歴が短い場合でも転職活動はできますか？

職歴が短い場合でも転職活動は可能です。ただし、職歴が短いことがマイナスになることもあります。

職歴が短い場合は、その期間中にどのような経験や成果を残したかを具体的にアピールすることが重要です。また、自己分析や志望動機をしっかりと考え、自分自身の強みをアピールすることも大切です。

転職活動中に気をつけるべきポイントはありますか？

転職活動中には、以下のようなポイントに注意することが重要です。

①求人情報に偽りがないか確認する。
②面接前に企業の情報や業績などを調べる。
③面接時には、自分の強みや志望動機を明確に伝える。
④求人情報や面接内容について、自分自身が納得した上で決断する。

転職活動中に人脈はどのように活用すればいいですか？

転職活動では、人脈を活用して求人情報や企業情報を収集することも大切です。

以前の職場や学校、サークル、セミナーなどで知り合った人から情報収集をします。LinkedInやFacebookなどのSNSを活用し、人脈を広げることも有効です。また、転職エージェントやヘッドハンティング会社を通じて人脈を活用することもできます。

転職活動中に断られた場合、どのように対処すれば良いですか？

転職活動中に断られた場合は、その理由を確認して改善点を見つけることが大切です。

自分自身が求める職種や業界、活躍できるポジションや仕事内容が自分に合っているのかを考えてみましょう。自分の適性や希望が変われば、新たな転職先を見つけることができます。断られた経験を活かして、次に向けて前向きに取り組む心構えが大切です。

【まとめ】転職活動を正しく始めよう

今回は転職初心者の方に向けて、転職活動の正しい始め方について解説してまいりました。

これから転職活動を始める方は、上記で解説してきたポイントを抑えたうえで、転職活動を始めてみてください。

あなたの転職成功を祈っております。