「自分の強みが分からない・・・。」
「自分なんか欠点ばかりだから、自己分析するとへこむ・・・。」
「そもそも何から手をつければいいのか分からない。」
自己分析って意外と難しいですよね。
実は自分の性格や長所・短所を的確に分析できる人ってなかなかいません。
私も自分のことを理解し始めたは30代後半になってからです・・・。
今回は自己分析ができない理由と対策について解説してまいります。
イメージしやすいように私の自己分析とその後のキャリアで実例紹介します。
私自身、自己分析によってキャリアの選択が明確になりました。
自分が活躍できるステージ、やりがいを感じる働き方、こうしたことが分かるようになったのは、自己分析をして自分のことを客観的に理解できたからです。
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本記事を参考にしていただければ、自己分析ができない方でも自分の強みを明確にすることができます。
記事後半では自己分析をキャリアに結び付ける方法まで解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
\ 自己分析をキャリアに結び付ける方法 /
できること×やりたいこと×求められること
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自己分析できない人の特徴【6つの理由】
自己分析できない人には共通した特徴があります。
- 自己分析する意味が分からない
- 自己分析のやり方が分からない
- 将来の目的について考えていない
- 過去の振り返りをしていない
- 自分の知っている世界だけで判断してしまう
- 短所やネガティブな部分に注目してしまう
まずは上記の特徴にあてはまっていないか確認し、自己分析ができない理由を明確にしていきましょう。
自己分析する意味が分からない
自己分析の重要性が分からなければ、真剣に向き合うことができないものです。
「みんなやってるから」や「自己分析やるように言われたから」といった動機で始めてしまうと、自己分析する意味が分からないままとなります。
まずは自己分析をする意味や目的を明確にする必要があります。
- 自分の性格や価値観を理解するため
- 将来の夢や目標を達成するためのキャリアプランを立てるため
- 企業選びの軸を明確化するため
- 面接官に志望動機を伝えられるように言語化するため
自分から能動的になるために、自己分析の意味と目的を持つところから始めましょう。
自己分析のやり方が分からない
自己分析をしたくても具体的な方法や手順が分からない方もいます。
自己分析には様々な方法がありますが、どの方法が自分に合うかは実際に試してみなければ分かりません。
例えば、身近な人に自分の性格や癖を教えてもらったりする人もいれば、自己分析ツールを使う人もいます。
自分に合った自己分析の方法を色々と試しながら探してみましょう。
将来の目的について考えていない
将来の目的について考えていないと深い自己分析ができません。
例えば、目先の内定のことだけを考えてしまうと、給与や福利厚生といった目につきやすい部分に注目してしまいます。
その状態で入社してしまうと、自分の性格や価値観に合わない仕事、長所が活かされない仕事に不満や嫌気を感じてしまいます。
結果的に、このまま続ける仕事ではないと判断してネガティブな転職をすることになります。
将来の目的があれば、目的を達成するために今の自分に必要にキャリアや自己分析の重要性に気がつくはずです。
過去の振り返りをしていない
自己分析は過去の振り返りを基にして分析します。
過去の振り返りをしていなければ、正確な自己分析は難しいものです。
楽しいと感じた中学校時代は具体的に何が楽しいと感じたのか、嫌だった部活の思い出は具体的に何が嫌だったのか、それぞれ分析することで、自分の好き嫌いがハッキリしてきます。
過去の振り返りをしていなければ、これらに気が付くことは難しいでしょう。
自分の知っている世界だけで判断してしまう
自分の知っている世界だけで判断してしまうと正しい自己分析ができない可能性があります。
例えば、営業でそこそこの成果を出していると「自分は営業に向ている」と判断することがあります。
営業やマーケティング、エンジニアなどあらゆる職種を一通り経験したうえで判断していれば、良いのですが、そこまでの経験を積んでいる人は少ないです。
営業経験しかない人が、あらゆる職種の中で営業が最も向いていると断定するには判断材料が乏しいのです。
自分の知っている世界が狭ければ正しい自己分析には結びつきません。
過去の経験は一つの判断材料としてとらえ、他の可能性もあることを念頭におくことが大事なのです。
短所やネガティブな部分に注目してしまう
短所やネガティブな部分は長所やポジティブな部分に比べて目につきやすい傾向にあります。
最初に目についた短所やネガティブな部分を引きずってしまうと、自分には長所やポジティブな部分がないと思い込んでしまったり、自己分析することが嫌になってしまい途中でやめてしまいます。
短所やネガティブな部分を意識することは少なからずストレスに感じることです。
しかし、長所やポジティブな部分があるにもかかわらず、目に届かないまま、自己分析を終わらせてしまうのはもったいないです。
このケースでは以下の視点で切り替えて考えることがポイントです。
- 長所やポジティブな部分を活かすことに目を向ける
- 短所やネガティブな部分の捉え方を変える(ポジティブに捉える)
- 気が弱い⇒相手が求めていることを察することができる
- 臆病⇒堅実に歩める
- 人見知り⇒深いつながりを重視
自己分析はあなたの今後のキャリアを決める重要な軸となります。
どうしても、自分で自己分析することが嫌になってしまったり、うまくできない場合は『自己分析できない時の対策【3つのやり方】』を参考にしてみてください。
自己分析できない人の末路【2パターン】
自己分析できないままだと、次の2パターンのどちらかに陥ってしまいます。
- 目先の条件だけで選んでしまう
- 新しい挑戦をしなくなる
それぞれ解説してまいります。
目先の条件だけで選んでしまう
自己分析ができていないと目先の条件だけでキャリアを選んでしまいます。
例えば、
「転職したいけど、年収の高い企業は?福利厚生は充実してるか?」
「副業するなら、どれが稼げるのか?メリットとデメリットは?」
そもそも自分はどういう人間で、何が得意で何が苦手なのかを判断基準に含めないで考えてしまうのです。
その結果、転職を繰り返してしまったり、副業を途中でやめてしまったりします。
目先の条件だけではなく、キャリアの軸を持って選択している人は、失敗を繰り返したり、すぐにやめてしまうことはありません。
新しい挑戦をしなくなる
自己分析をしていないと、自分には何が得意で何が苦手なのか分からないままです。
「失敗したらどうしよう」
「やっていける自信がない」
こうしたネガティブなイメージが先行して、新しいことへの挑戦が怖くなります。
結果的に挑戦する機会がなくなるので、現状を変えることができなかったり、成長しないまま時が流れてしまいます。
自己分析をして自分の得意なことや苦手なことが分かっている人は、「こうやったらいまくいくけど、あれをやったら失敗する」というイメージができています。
自己分析できていない人に比べて、成功するイメージが持てているので、挑戦してみようという気持ちが強くなります。
自己分析できない時の対策【3つのやり方】
自己分析できない時は次の対策を試してみてください。
- 過去の出来事を振り返る
- 自己分析ツールを使う
- 他己分析してもらう
全て試す必要はありませんので、自分に合う方法を選んで試してみてください。
それぞれ順番に解説してまいります。
過去の出来事を振り返る
自己分析は過去の出来事を振り返ると分析しやすくなくなります。
成功体験から成功の要因、失敗体験から失敗の原因を考えると自分の長所短所、好き嫌いが見えてきます。
人生の中で楽しかったこと、嫌だったこと、褒められたこと、ぞれぞれを思い出して書き出してみましょう。
私がキャリアプランを立てたときの自己分析を参考に事例紹介します。
感じたこと | 分析結果 | キャリア |
---|---|---|
楽しかったこと | ビジネスや心理学を学んだり、分析すること | 営業とマーケティングの分野に進む |
嫌だったこと | 価値感や考え方が合わない人と一緒にいること | 組織に縛られない働き方 |
褒められたこと | 分かりやすい説明・声質 | 話すことを主体とした仕事を選ぶ |
あなたが素直に感じたことは自己分析の重要なデータになります。
過去の出来事は事実ベースです。
過去から振り返ることで精度の高い自己分析ができます。
『自分の知っている世界だけで判断してしまう』でも解説しましたが、過去の出来事の振り返りには落とし穴もあります。
過去の振り返りは1つの方法なので、過去の出来事を振り返りつつ、この後の2つの方法も試して自己分析の制度を上げていきましょう。
自己分析ツールを使う
自己分析ツールはデータに基づいた分析結果を出すことができます。
自分の中では言葉にできず、ぼんやりとしていたことが言語化されたり、知らなかった潜在的な面も知ることができます。
自己分析が苦手な方はもちろんですが、自己分析ができてる方でも自分の分析との乖離がないか確認してみると面白いです。
自己分析ツール | 無料or有料 | 特徴 |
---|---|---|
ストレングスファインダー | 有料 | 自分の強みを34の資質から上位5つをピックアップ。 |
ポテクト | 有料 | 50種類の性格分析や適職分析から自分の強みや弱み、仕事力などを分析。 |
Gene Life(ジーンライフ) | 有料 | 性格、コミュニケーション傾向、能力など自分の知らなかった遺伝子レベルで5つの要素から性格を分析。 |
BRIDGE-i | 無料 | ポータブルスキルとモチベーションタイプの2つを診断できるツール。 |
グッドポイント診断 | 無料 | 18種類に分類した強みを8568通りの膨大なパターンから5つの強みをピックアップ |
AMBI(アンビ) | 無料 | 「キャリアタイプ指向性」、「創造的思考性」、「職務適性」の3つの特性を分析。 |
自己分析ツールを使うことで、より精度の高い分析結果を得ることができます。
無料と有料で分析できる項目は大きく変わらないため、無料の自己分析ツールでも十分です。
最初に無料ツールを試して、分析結果に満足いかなければ有料ツールを検討してみましょう。
過去にグッドポイント診断を使って自己分析した結果を公開してます。
診断結果に心当たりがありすぎてビックリしました!
他己分析してもらう
他己分析は自分の性格や長所・短所を第三者に聞いて分析します。
自分ひとりで自己分析すると主観的な視点になりがちです。
他己分析は客観的な視点となるため、自分では気がつかない点に気がつくことができます。
店頭販売をしている20代の時にお客様から「いい声してるね」って褒められて、自分の声質を意識しました。
他己分析は自己分析した後にやることで、自分から見た視点と他人から見た視点の違いが分かります。
自分では気にしていなかった些細なことが他人から見ると長所だったりします。
逆に自分では長所だと感じていたことが他人から見た時にマイナスに感じられていることもあります。
自己分析と他己分析の結果が同じであれば、より確かなものだと感じることができます。
会社の同僚に聞いてみたり、上司との面談で依頼してみてください。
社内の人に相談したくない方は社外で自己分析のプロに手伝ってもらう方法もあるよ。
自己分析をキャリアに結び付ける方法【できること×やりたいこと×求められること】
自己分析をキャリアに結び付ける方法は次の手順です。
- STEP①:「できること」と「やりたいこと」を明確にする
- STEP②:「求められること」を明確にする
自己分析はキャリアにおいて重要な軸となります。
キャリアの軸を作るには、あなたにとって最適な「こと」を探す必要があります。
あなたのキャリアの軸となる最適な「こと」は次の方程式で見つけることができます。
キャリアプランの軸=できること×やりたいこと×求められること
「できること」と「やりたいこと」と「求められること」の3つが重なったところが、その人にとっての天職となります。
これら3つの要素を満たすためには、あなたの「できること」と「やりたいこと」と「求められること」をそれぞれ明確にしなければなりません。
各項目を明確にするための具体的な方法を解説します。
「できること」と「やりたいこと」を探す方法
自己分析で「できること」と「やりたいこと」を探します。
「できること」と「やりたいこと」を明確にするには以下の順番で進めます。
STEP①:自分の経験と感情を振り返る
STEP②:自分の動機と価値観を確認する
それぞれ解説します。
STEP①:自分の経験と感情を振り返る
自分のこれまでの経験とその時の感情について振り返ります。
経験の振り返り | 自分の生い立ちや業務上の経験を振り返ります。 |
感情の振り返り | 経験してきた時に感じたことを振り返ります。 |
私の事例で紹介します。
経験の振り返り① | 旅行業界で販売、営業、マネージャーを経験 |
経験の振り返り② | 外資系生命保険でフルコミッションの営業を経験 |
感情の振り返り① | 営業や販売、複数プロジェクトを経験してきて人と接する仕事はある程度できる |
感情の振り返り② | 同時期に様々なタスクをまわしてきたのでマルチタスクが得意かもしれない |
感情の振り返り③ | 部署異動や転職、新しいプロジェクトには積極的だったので好奇心が旺盛なのかもしれない |
感情の振り返り④ | 携わってきた仕事のスキル(営業スキルやマネジメントスキル)を高めたいと思ったので追求心があるかもしれない |
できること | 営業関連の仕事、周囲と連携を図る仕事、複業、新しい挑戦、学び続ける |
STEP②:自分の動機と価値観を確認する
経験と感情を振り返った時に動機や価値観に気がつきます。
動機 | 自分は何によってやる気が出るのか?(やる気が出るスイッチ) |
価値観 | 自分は何が好きで、何がやりたい、何がやりたくないのか? |
動機① | 価値観の合わない人と一緒に働くことはストレスに感じた。 |
動機② | 雇用される以上、働く人は選べないと感じた。 |
動機③ | フルコミッションの外資系生命保険会社で稼ぐことができず、苦しい生活を経験をした。 |
動機④ | 大企業で45歳以上の早期退職(事実上のリストラ)のニュースを見て、企業に依存する働き方はリスクだと感じた。 |
価値観 | 価値観が合わない人との付き合いや稼げなくなる不安にストレスを感じるので、ストレスのない自由な働き方を実現するために、個人で稼ぐ力を身につける。 |
やりたいこと | 選択したこと |
---|---|
働く場所と働く組織を選ぶ | フリーランス |
市場価値の高い仕事に就き成果を出す | インサイドセールス、Webマーケティング |
時代の変化に合わせてできる仕事を増やす | 新しい挑戦と学習 |
「求められること」を探す方法
「求められること」を探す方法は市場分析です。
市場分析は自分のことを分析する自己分析とは違い、自分の周囲を分析します。
市場分析をすることであなたが市場から「求められること」が明確になります。
市場分析するには次の観点で分析することが重要です。
- 転職マーケット分析
- ライフプランニング
それぞれ解説します。
転職マーケット分析
転職マーケット分析は以下の観点で考えます。
今の世の中がどのように変わろうとしているのか?
それによって、これからどのような仕事が求められるのか?
逆にこれから先細りになっていく仕事は何か?
上記の観点で、業界分析、職種分析、企業研究を進めると、これからあなたが参入すべき市場が見えてきます。
私の事例で紹介します。
私自身、フリーランスですが、専門性を高めるために、転職マーケットを分析して、求められるポジションを探しました。
仕事がオンラインで完結できる世の中に変化していることを感じ、これまでのオフライン主流の仕事からオンラインの仕事に切り替えました。
転職マーケット分析前の仕事 | 外営業(対面営業) |
転職マーケット分析後の仕事 | インサイドセールス、Web制作、Webマーケティング |
マーケット分析がうまくできない方は、こちらの記事をご覧いただければ考え方のコツがつかめるはずです。
ライフプランニング
年齢やライフステージに応じて、求められる役割や必要なお金が変わってきます。
独身時代と結婚後に求められる役割とお金は変化します。
もう少し先になると親の介護も考えなければならないかもしれません。
こうしたライフステージに応じて求められることも考慮してキャリアプランを立てると良いでしょう。
どんなライフステージにも対応できるように場所を選ばない働き方を考えました。
ライフプランニング前の働き方 | オフィス出社、顧客や取引先への訪問 |
ライフプランニング後の働き方 | 自宅で働くワークスタイル、パソコン1台で完結 |
【まとめ】私は38歳の時の自己分析で人生が変わりました
今回は自己分析ができない理由と対策について解説してまいりました。
自己分析することでキャリアの軸が定まります。
あなたのキャリアの軸となる最適な「こと」は次の方程式で見つけることができます。
キャリアプランの軸=できること×やりたいこと×求められること
「できること」と「やりたいこと」と「求められること」の3つが重なったところが、その人にとっての天職となります。
私自身、真剣に自己分析に取り組んだのは2018年(当時38歳)です。
- 営業関連の仕事
- 周囲と連携を図る仕事
- 複業
- 新しい挑戦
- 学び続ける
- 働く場所と働く仲間を選ぶ
- 市場価値の高い仕事に就き成果を出す
- 時代の変化に合わせてできる仕事を増やす
転職マーケットの観点 | インサイドセールス、Web制作、Webマーケティング |
ライフプランニングの観点 | 自宅で働くワークスタイル、パソコン1台で完結 |
- インサイドセールス
- ブログ運営
- Web制作
- オウンドメディア運用代行
- SEOコンサル
- SNS運用代行
天職はこれだと確証づけることはできないですが、上記の仕事で全て収益化できています。
未経験ながらも30代後半で挑戦できて、一定の成果に繋がったのは、正しく自己分析できたからだと思っています。
自己分析に早いも遅いも関係ありません。
人生の振り返りのタイミングで定期的に行うことが大事です。
今回の記事を参考に自己分析をしていただければ、あなたに最適なキャリアの軸が見つかるはずです。
クライアントワークで発生したお仕事を定期的にLINEで紹介しています。
Webライティングやインスタグラム運用、テレアポなどの仕事があります。案件を探している方はチェックしてみてください。
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