退職代行って使うメリットあるのかな?」
会社とトラブルになったりしないだろうか?」
退職代行を使って後悔しない?」
そんな疑問にお答えします。
退職代行とは
退職代行とは、労働者が会社を退職したいと考えた時に、労働者に代わって退職の意向を伝えてくれるサービスです。
2018年頃からサービスを行う業者が急増し、多くのメディアにも取り上げられたことで急速に利用者が増えてきました。
通常、労働者は退職の自由が保障されていますので、いつでも会社に退職の意思を伝えて退職することができます。
民法第627条1(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
1.当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
一部の企業では、退職を伝えた労働者に対して引き留めを行ったり、脅しや嫌がらせをして退職を撤回させようとするケースが発生しています。
労働者が退職したくても、退職できない問題が発生しています。
このような状況でも、スムーズな退職を実現できるのが退職代行サービスです。
本当に退職代行は後悔しないのか?
結論から言うと、使い方次第ということになります。
その理由を口コミと評判から徹底調査しました。
勢いで申込んで、サービス利用後に後悔しないためにも、ぜひこの記事を最後まで読み進めてください。
退職代行を使うと後悔すると言われる3つの理由
退職代行を使うと後悔すると言われる理由は主に3つです。
①罪悪感を感じる
②転職先の会社に影響することがある
③悪質な代行業が存在する
順番に解説してまいります。
①罪悪感を感じる
社内でお世話になった人や取引先への挨拶をしないこと、仕事の引継ぎがしっかりできないことに罪悪感を感じてしまうものです。
真面目な人ほど退職代行を使って退職することに罪悪感を感じています。
ブラック企業で、すぐに辞めたい会社であっても、罪悪感が全くなくなることはないようです。
労働者側には退職の自由が認められているので、退職代行を使って辞めることは悪いことではありません。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
退職代行を使っても使わなくても、円満退職は難しいので、次のキャリアを最優先に考えられるかどうかです。
②転職先の会社に影響することがある
狭い業界だと、転職先の会社に退職代行を使って辞めた噂が広まってしまうことがあります。
異業種への転職や場所が離れた勤務先であれば、問題ないかもしれませんが、同業種や取引先への転職の場合は、注意が必要です。
③悪質な代行業者が存在する
悪質な退職代行業者も一定数は存在します。
弁護士資格を持たない業者が弁護士法に違反してサービスを提供したり、退職に失敗し返金を受け付けなかったりしています。
悪質な代行業者を利用しないためにも、次の点に注意してください。
運営期間が短かったり実績が少ない
法律知識を持った専門家や経験豊富な弁護士と連携していない
退職代行に失敗した場合の全額返金保証をつけていない
1つでも当てはまる場合は、利用を避けましょう。
退職代行を使って後悔した人の評判
退職代行を使って後悔した人の評判をピックアップしました。
お世話になった人に挨拶できない
辞めて2週間近く経つけどやっぱり退職代行使って辞めたことちょっとは罪悪感あるんだよね、プリセプター普通に優しくていい人だったしお礼も何も言わずに急に辞めたこと少しは後悔ある…
— うさぎ🔰 (@0oo_____oo) June 19, 2021
お世話になった人に挨拶できなかったら少し後悔しますよね。
挨拶するタイミングも退職代行に相談するといいかもしれません。
狭い業界で転職活動に響いた
パワハラで辞めたくて退職代行使ったけど、
・狭い業界だったから転職活動に響いた
・休職など他に選択肢があったかも
・職場のことは大嫌いだったが、罪悪感がいまもあると少し後悔している
でも、うつ病が重症化してたかもしれないし、
昔の行動してくれた自分には感謝している。#退職代行— ちょい鬱リーマン|18卒で4回転職 (@tyoiuturi_man) May 17, 2021
狭い業界だと、経営者間で噂が広まることもあるようです。
同業種への転職は要注意ですね。
返却物について退職代行を介して連絡がある
先輩に「汚い子」と言われて転職1ヶ月も持たずに退職代行使って辞めたけど、最後だからこそ自分で言えば良かったと後悔してる。辞められたとほっとした数日後「制服返して、鍵返されてない、賠償金発生する」と代行会社介して言われて辞めてからもその会社に怯えてた
— ぽてと@適応障害 (@p0tap0tap0tat0) April 22, 2021
退職代行会社を介したとしても、後から会社から色々と言われるとストレスになるものです。
辞める前に返却物などには気を付けなければなりません。
退職代行を使わないで後悔した人の評判
退職代行を使わないで後悔した人の評判をピックアップしました。
仕事や手続きなどで会社からすぐに離れられない
初めから退職代行を利用すれば良かったと、今さら後悔。
まだ会社と離れられていないこの期間、鬱の根源である会社と少なからずまだやり取りをしなくてはならないのが本当に苦痛でしかない。気持ち悪いし涙が出るし恐怖心がもの凄い…。
一つの根源だけでこの世から消えたくなる— A@HSP・うつ病初心者 (@love_love_taro) July 27, 2021
鬱になりながらも会社から離れることができない方もいます。
責任感が強い人ほど、すぐに辞められなくなることも。
辞めると分かった後の周囲の対応がつらい
私事で今さらですが、退職代行に助けを求めればよかったなーと後悔しております。
直接苦手な上司とやりとりをしなくて済むだけでとても気が楽になると感じました。
「用済み」な感じが電話越しにもひしひしと伝わってきましたし…— A@HSP・うつ病初心者 (@love_love_taro) July 9, 2021
すぐに辞められないだけでなく、嫌な思いをして後味が悪くなることもあるようです。
音信不通で辞めたら会社が家族に連絡
音信不通でバックれたけど会社が親に連絡しやがったせいでややこしいことになったな😇😇😇
退職代行使えばよかったと後から後悔
そんなこと考える余裕があの頃にはなかった昔の自分に教えてあげたい— ぽむちゃ(休職中20卒) (@JKjv2GVAKL3Nvzo) June 5, 2021
色々な事情があって、会社に退職を伝えることがストレスになることもあります。
音信不通にしてしまうと、家族に連絡がいくので、余計に面倒なことになってしまいますよね。
退職代行を使って良かった人の評判
退職代行を使って良かった人の評判をピックアップしました。
未払いの残業代についてサポートしてくれた
退職代行を利用して仕事を辞めました。
社会人としてあるまじき行為だけど後悔はしていません。
未払いの残業代についても労基署に申告予定です👽— もみじ (@momi_vt) July 5, 2021
未払いの残業代があれば、退職代行を通じてサポートしてくれます。
体を壊す前に辞められた
今日で退職代行を使った日から、ちょうど4ヶ月。後悔はゼロ。
私見だけど、残業とかストレスで自分の好きなこと・趣味の時間が取れなくなったら、それは今後を考える良いタイミングだと思う…。
充実したプライベートがあってこその仕事。
壊れる前に自分を救おう!!#退職代行 #退職 #自分を大事に pic.twitter.com/PRxJN1jzHz— ぺーさん@移住がしたい脱サラリーマン (@future_slowlife) July 3, 2021
気分スッキリのようですね。
体が壊れたら、正常の判断ができなくなることもあるので、退職代行を使うなら早めがいいですね。
クビか大ゲンカになる前に辞められた
こうできれば理想的ですね
社長が威圧的で、自力では抜け出せなくなって退職代行を使いましたが冷静に考えると感情的な対応だったと思います。
とはいえ他の辞め筋と言えば詰められてクビになるor直接大喧嘩だったと思うので後悔は一切ないですが https://t.co/lXJsWR7y74— k12i (@k_12_i) June 8, 2021
威圧的な社長であれば、クビか大ゲンカになることが予想できますよね。
後味の悪い辞め方になることが見えていたら、退職代行を使ったほうがよさそうです。
退職代行の口コミレビュー│調査して感じたデメリット
退職代行の口コミレビューを調査して感じたデメリットは次の3つです。
①費用がかかる
②仕事の引継ぎができない
③挨拶ができない
順番に解説してまいります。
①費用がかかる
退職代行の相場は2万円~3万円です。
費用対効果が良いと感じるかどうかは、その人の状況次第です。
ご自身ですぐに辞められる人、退職を申し出てもトラブルにならないという人は、費用対効果が良いとは感じにくいでしょう。
②仕事の引継ぎができない
通常、仕事の引継ぎは退職を申し出てからするものです。
退職代行を使って会社に退職を申し出た場合、会社へ出社することがなくなります。
(※出社してもOKですが、トラブルの元になります)
自分の仕事は最後までやり遂げたい方にとっては、モヤモヤしたまま辞めることになります。
③挨拶ができない
上記の「仕事の引継ぎができない」同様に、会社のメンバーにも伝えない状態で、退職することになります。
お世話になった上司や先輩、一緒に仕事してきた同僚や後輩に社内で挨拶ができません。
劣悪なブラック企業で誰とも話したくないという方以外は、モヤモヤが残るかもしれません。
退職代行の口コミレビュー│調査して感じたメリット
退職代行の口コミレビューを調査して感じたメリットは次の3つです。
①確実に辞められる
②すぐに辞められる
③会社と直接かかわる必要がなくなる
順番に解説してまいります。
①確実に辞められる
退職代行を使って、退職できなかったという事例は見当たりませんでした。
会社によっては、退職の申し出を受理しなかったり、辞めさせないように嫌がらせをするケースもあったりします。
100%退職できることを謳っている退職代行サービスも多く、確実に会社を辞められることは大きなメリットです。
悪質な退職代行業者も存在しますので、業者選定には注意が必要です。
②すぐに辞められる
退職代行を使うことで、すぐに辞められます。
すぐに辞めたくても、会社から引き延ばしされたり、自分自身踏ん切りがつかずに退職の申し出ができないケースもあります。
明日から会社に行きたくないという場合でも、退職代行に任せておけば、会社に行く必要がなくなります。
③会社と直接かかわる必要がなくなる
退職代行を使うことで、会社の人間とは直接関わることが一切なくなります。
社内の人間関係が悪化し、誰とも関わりたくないとなると、退職の申し出や手続きなどは大きなストレスになります。
退職代行に任せておけば、手続きを全て代行してくれます。
乱立している退職代行業者を厳選して比較しました。
こんな方は退職代行を使わないと後悔します
退職代行を使うべき人は次のケースです。
・心の病になっている方
・優しい方
・会社とトラブルになることが予想できる方
後悔しないためにも、これら3つのケースに当てはまる人は、退職代行を検討していきましょう。
それぞれ順番に解説してまいります。
心の病にかかっている方
鬱などの心の病にかかっている方は、病院の先生に相談しましょう。
今の職場が原因であれば、職場を変えることを検討しなければなりません。
病が深刻化すれば、正常な判断ができなくなることもありますので、一人で抱え込まずに退職代行業者に相談するところから始めてください。
また、連続した3日間を含んで4日以上仕事に就けず、その間の給与の支払いがない場合、傷病手当を受給することができます。
優しい方
優しい方も退職が言えずに、その会社で働き続けているケースが多いようです。
辞めたい会社を続けても、時間がもったいないだけです。
その会社への気持ちが切れた時点で、次のキャリアに向けた準備に時間をかけていきましょう。
自分が言えないことや、やりたくない手続きは退職代行に任せておきましょう。
会社とトラブルになることが予想できる方
すぐに辞めたくても会社からの引き留めや嫌がらせがあって辞められない方もいます。
辞めたいのにすぐに辞められない状態はあなたの人生の時間が無駄になってしまいます。
退職を申し出ることで会社とのトラブルが予想できるのであれば、退職代行を使って辞めるほうが賢明な判断です。
退職代行を使っても使わなくても、円満に退職することはできません。
関連記事円満退職ができない5つの理由│円満退職が無理な場合の対処方法
多少のモヤモヤが残っても、辞めるメリット、辞めた後の人生が良くなるのであれば、退職代行を使うべきです。
退職代行を後悔しないで選ぶポイント【業者選定】
退職代行を使って後悔しないためにも、代行業者の選定は慎重に選んでいきましょう。
業者選定のポイントは次の4つです。
①実績があること(信頼性)
②法律知識を持った専門家や経験豊富な弁護士が運営(専門性)
③料金設定が妥当であること
④アフターサポートがあること
業者選定ポイントの詳細とおすすめの退職代行業者は下記の記事で詳しく解説しています。
退職代行の使い方【相談から利用までのステップ】
退職代行は、一般的に次の7つのステップで進めていきます。
STEP①:相談する
STEP②:申込する
STEP③:情報を共有する
STEP④:料金を支払う
STEP⑤:今後の打ち合わせをする
STEP⑥:退職を実行する
STEP⑦:アフターフォロー
順番に解説してまいります。
STEP①:相談する
まずは退職代行へ相談します。
ささいなことでも構いませんので、迷ったら相談してみましょう。
利用するべきかどうかは相談してからでもOKです。
連絡方法は電話、メール、LINEのいずれかで相談できます。
もちろん相談は無料です。
STEP②:申込する
相談後に利用する場合は、そのまま申し込みすることができます。
STEP③:情報を共有する
申込みをしたら、退職代行業者から現在の状況についての質問に答えていきながらに情報を共有していきます。
退職代行業者からの主な質問
・雇用形態
・勤続年数
・会社の連絡先(電話番号)
・退職したい理由
・希望の退職時期
「有給休暇を消化したい」、「返却してほしい私物の有無」、「離職票の送付を希望する書類」など、退職にあたっての希望がれば、ここでお伝えしましょう。
STEP④:料金を支払う
退職代行は基本的に先払いとなります。
相談は入金前ですが、本格的な打ち合わせをするには入金を済ませる必要があります。
支払いの手段は銀行振込とクレジットカード決済が一般的です。
業者によっては、クレジットカードの使用が不可のところもありますので、事前に確認しておきましょう。
STEP⑤:今後の打ち合わせをする
退職代行業者が会社へ退職の電話をするために必要な質問を受けることになります。
退職代行業者から質問メール(ヒアリングシート)が届きましたらシート沿って回答していきます。
打ち合わせで取り決めるポイントは以下の通りです。
退職代行業者からの質問メールの主な内容
・退職を決行する日時
・希望退職日
・退職理由
・会社からの貸与品の返却
処分を求める私物
発行を求める書類
連絡拒否希望の有無
転職サポートの有無
有給休暇や退職金について
辞めると決めたら、会社に置いてる私物は持ち帰りましょう。
要らないものだとしても、会社としては捨てていいのか判断できないため、本人に連絡を取ろうとしてきます。
周りに迷惑をかけたくない場合、引き継ぎもできる範囲でやっておきましょう。
退職前だと直接伝えずらいこともありますので、その場合はメモに書いて残しておくなど工夫します。
なるべく心配ごとをなくし、自分の責任を最低限は果たしたと思えたほうが気が楽になります。
STEP⑥:退職を実行する
打ち合わせた内容を元に退職代行業者が会社へ退職の連絡をします。
一回で退職を認めてもらえることや、複数回連絡が必要になることがありますが、どの場合も逐一状況の共有をしてもらえます。
実際に退職代行を利用すると、結果待ちの時間は精神的に大きな負担となります。
退職できるかどうか待っている時間はとても長く感じますし、他のことが手をつけられなくなるほど気になるものです。
失敗しないためにも退職成功率100%の業者を使うようにしましょう。
STEP⑦:アフターフォロー
退職代行業者によってはアフターフォローを行っている場合もあります。
失業給付の申請や転職のサポートなどを希望する場合は、退職代行完了後に相談してみるとよいでしょう。
まとめ
「退職代行は後悔しないのか?」というテーマで利用者の口コミや評判から調査してまいりました。
結論は、退職代行の使い方次第ということになります。
退職に至るまでの経緯は人それぞれです。
退職代行を使った方が良い人もいれば、使わない方が良い人もいます。
今回紹介した口コミと評判を参考に、あなたの状況と照らし合わせて検討してみてください。
会社を辞めたくても辞められない人は、真面目であったり、優しさがあったり、責任感があったりする人が多い傾向にあります。
そんな人こそ、他で活躍できる場があったり、必要としている会社はたくさんあります。
一時的に罪悪感を感じたとしても、退職してから後悔をした人はほとんどいません。
退職代行を利用して新たなスタートを切ることが自分のためでもあり、世の中のためにもなるものだと確信しています。