転職の繰り返しはどうなのか?【転職を繰り返す人がとるべき戦略】

転職をする理由は人それぞれですが、転職を繰り返す人はどう見られているのでしょうか?

転職を繰り返してきた人にとっては気になりますよね。

 

転職を繰り返すのはイメージとして良くないと思う。

 

なんで転職を繰り返すことは良くないの?

 

何やらせても長続きしなさそう。忍耐力ないでしょ。

 

実際、こんなイメージを持つ人もいるのではないでしょうか?

 

今回、転職を繰り返す人がどう見られているのか、調査結果を解説しながら、転職を繰り返す人がとるべき戦略をご紹介します。

 

本記事をご覧いただければ、これからの時代では転職回数が武器となることが分かりますので、転職についてマイナスな印象を持っている人も大きくイメージが変わるはずです。

 

●本記事の内容

✔転職の繰り返しと採用への影響について【企業の採用担当者からの調査結果】

✔転職を繰り返す人がとるべき戦略

 

目次

転職理由は2つ【転職を繰り返してしまう原因】

転職理由には大きく分けると2つの理由に分けられます。

 

・ポジティブな理由

・ネガティブな理由

 

ポジティブな転職理由

・スキルを身に付けたい

・人脈を広げたい

・キャリアアップを目指したい

・収入アップ

etc

 

ネガティブな転職理由

・労働条件(収入、労働時間など)に不満がある

・職場環境を変えたい(人間関係の悩み)

・仕事や業務内容を変えたい

・思っていたイメージと違った(聞いていた話と違った)

etc

 

ポジティブな理由で転職回数を繰り返し、成長していく人もいれば、ネガティブな理由で転職を繰り返し、自分にピッタリの条件を探し求める人もいます。

 

転職の繰り返しは採用に影響があるのか?【調査結果あり】

 

日本企業は、海外企業のように転職を繰り返している人を無条件で評価してくれるという慣習は浸透していません。

むしろ、マイナスのイメージで、履歴書や面接などの選考の中で、変に注目されてしまいます。

 

繰り返し転職することが悪い評価となる理由

・在籍期間が短いと落ち着いて従事する意識が足りない

・終身雇用制度のなごりから転職は負け組のイメージがある

 

しかし、徐々にではありますが、日本全体で働き方の変化により、転職のマイナスイメージが以前よりは少なくなりつつあります。

 

企業の採用担当者は転職回数についてどう思っているのでしょうか?

 

リクナビNEXTで採用担当者が何回目から転職回数を気にするかアンケート調査した結果、以下の結果となりました。

 

●転職回数は何回目から気になるか?

転職回数 気にすると回答した割合
1回目 2%
2回目 8%
3回目 40%
4回目 16%
5回目 12%
6回目 4%
7~9回目 2%
10回以上 1%
気にならない 15%

※リクナビNEXT 2017年調査結果

 

転職回数は気にはするけれど、転職に支障があるかと言ったら、そうでもありません。

 

実際の採用実績は、4回以上の転職回数は35%が「気にする」と回答していましたものの、4回以上の転職経験者を63%が「採用したことがある」と回答しています。

 

●採用した中で一番多かった転職回数

転職回数 採用した割合
1回目 3%
2回目 6%
3回目 28%
4回目 22%
5回目 22%
6回目 7%
7~9回目 6%
10回以上 6%

※リクナビNEXT 2017年調査結果

 

企業の事情にもよりますが、転職回数については、転職理由次第と言えます。

 

転職の繰り返しが不利にならない理由

 

先ほどのアンケート結果でも分かるように、企業の採用担当が履歴書を見た時に転職回数は気になってしまう部分ではあります。

 

しかし、その転職回数が多いことがプラスで見られるのか、マイナスで見られるのか、それは転職の目的によります。

 

転職の目的が「気に入らない上司がいたから」や「仕事がつまらなかった」などネガティブな理由だと、企業の担当は採用したいと思わないでしょう。

 

一方、転職の目的が自分の成長するための手段明確なビジョンを描いている等の考え方を持っていれば、向上心のある人材と見られ評価されることでしょう。

 

転職回数が多いことが転職に不利とは限らないのです。

大事なのは転職する目的なのです。

 

これからは転職を繰り返す人が増える

 

どの企業も人手不足による影響から採用基準も少しずつ変わってきています。

 

以前は応募者数も多く、企業も1人1人を細かく見られなかったため、大学名でふるいをかけて選考していたこともありました。

 

しかし、人手不足が叫ばれる現在は、企業も大学名に拘っているだけでは人材の確保が難しくなり、学歴問わず広く集める方法を取り始めています。

 

2019年4月からの働き方改革関連法が施行されたことにより、個人の成果と実績が重要視されていくことが予想されます。

企業は優秀な人材の再雇用を促進したり、待遇改善を図ったりすることも考えられます。

 

仕事への評価がシビアになり、成果主義の方針となる企業が増えれば、実力主義・成果主義に向けて個人の能力向上は必須となります。

 

また、有名な大企業の希望退職や早期退職の募集も増えてきました。

2019年3月に富士通が45歳以上のすべてのグループ社員を対象に早期退職を募集することを発表しています。

>>45歳以上早期退職は事実上のリストラ 【会社員が40代で備えるべきこと】

 

ある意味、リストラに近い措置です。

 

そして、5月には日本のトップ企業のトヨタが終身雇用は厳しいとの見解を発表しています。

>>終身雇用制度の崩壊で会社員がこれからやるべきことは4つ

 

企業も一人の従業員を長く働かせる体制から、新たな優秀な人材を獲得する体制へとシフトしつつありますので、転職はよりスタンダードになることでしょう。

 

転職を繰り返す人がとるべき戦略

 

ネガティブな理由で転職を繰り返す人は、仕事の目標がないことが多いです。

 

以下の危機意識を持つことができれば、誰もが明確な目標を立てることができます。

 

・会社に依存しない働き方をする

・自分で稼ぐ力を身に付ける

 

実際に私が個人事業主となってから持ち始めた目標です。

こうした長期的な目標を持つことができれば、転職はその手段とすることができます。

 

その会社でしか得られないスキルや経験を積み、転職という横展開でスキルの幅を広げていくのです。

横展開(転職)するときは、前職の経験とスキルを活かすことがポイントです。

 

スキルとスキル、または経験とスキルを掛け合わせることで、新たな価値を生み出します。

自分の人材価値が上がれば、転職にも有利となるからです。

 

もし、ネガティブな理由で転職してきたとしても、今まで勤めてきた会社で何かしら得るものがあったはずです。

思い出したくない過去もあるかもしれませんが、自分が受けてきた嫌な経験も1つの経験です。

 

自分と同じ経験をしてほしくないと思ったら、それを伝えることができます。

これも立派な経験という武器です。

 

異業種への転職で市場価値を高める

異業種への転職であればより市場価値が高まります。

異業種でも同職種、異職種どちらでも良いのですが、同職種の方が以前の経験が役立ちます。

 

●異業種・同職種への転職

例.

旅行業界・営業職 ⇒ 保険業界・営業職

 

●異業種・異職種への転職

例.

旅行業界・企画 ⇒ 保険業界・営業職

 

私は過去に旅行業界から保険業界へ転職した経験があります。

営業職として転職しましたので、異業種・同職種への転職でした。

 

取り扱うサービスは変わりますが、営業することには変わりはありません。

営業について必要最低限のことは分かるわけです。

 

また、異業種の転職によって一番強みとなることがあります。

 

それは、旅行業界に詳しい保険の営業マンとなることができます。

同じ会社、同じ部署に旅行業界出身の人間はそう多くはいません。

 

誰よりも、旅行業界で働く人たちの気持ちに寄り添ったり、悩みを共感できたりするのです。

 

このように、異業種・同職種への転職は全て一からスタートするわけではありません。

業界が変わっても、同じ職種なので、以前の経験を活かしながら仕事ができるのです。

 

一方、異業種・異職種への転職は、そうはいきません。

慣れないことばかりで、人によってはストレスや負担に感じることもあります。

 

転職に不安な方は異業種・同職種への転職がおすすめです。

 

同業種への転職でも前職の会社にないスキルであれば考え方は同じです。

 

異職種への転職で市場価値を高める

今度は異職種への転職で例にします。

 

営業職で働いていた人がエンジニアとして転職したとします。

 

すると、自ら営業もできるエンジニアになります。

 

更にその数年後にマーケティング会社へ転職したとします。

すると、自ら営業もできて、マーケティング知識の持ったエンジニアになります。

 

営業 × エンジニア × マーケティング

 

3つの専門スキルを持った人材は市場での価値も上がり重宝されます。

 

3つの専門スキルを持った人材

 

それぞれの職務を単体で見た場合、市場にはたくさんの人材がいますが、3つのスキルを持った人材となると、かなり少なくなります。

このようにスキルの掛け合わせで価値が生まれるのです。

 

スキルの掛け合わせが多ければ多いほど、希少価値が生まれ、市場価値の高い人材となります。

 

市場価値の高い人材は、仕事の選択肢が広がります。

自分にしかできない仕事も生まれ、仕事へのモチベーションも高くなります。

 

異職種の場合は、転職しなくても、部署移動によって実現可能な場合があります。

転職を考える前に、勤めている会社の別の部署に目を向けてみましょう。

 

 

複数のスキルを武器にして市場に売り込む

これからは複数のスキルを武器にして市場に売り込むのです。

 

私が企業で働く場合、その目的は以下にように考えます。

①企業の独自のスキルやノウハウを身に付ける(スキル習得)

②転職や副業でその他のスキルやノウハウも身に付ける(スキルの横展開)

③スキルの掛け合わせで市場価値を高める(スキルの応用)

④より条件の良い会社へ転職or自分で副業をする(キャリアアップ)

 

複数のスキルを身に付けて実績を積むことで、仕事の選択肢が広がり、人生の選択肢も広がります。

 

今勤めている会社でどんなスキルが身に付くのか?

自分の勤めている企業の強みは何か?

 

市場価値を見直すことで、万が一会社が倒産したり、リストされた時のリスクヘッジとなります。

・働く場所がなくならない

・収入がなくならない

 

自分の市場価値を高めていくことで、リスクへの備えと、今後のキャリアアップに繋がるのです。

 

業種未経験の募集が増えている

 

現在、人手不足の影響もあり、企業も業種未経験の募集も増えてきています。

異業種への転職のハードルも以前より下がってきていますので、挑戦しやすい状況と言えます。

 

●「業種未経験者歓迎」の割合が多い業種

業種 業種未経験者を歓迎している割合
1位 運輸・交通・物流・倉庫 95.4%
2位 商社 94.6%
3位 流通・小売・フード 93.4%
4位 サービス・レジャー 91.7%
5位 公的機関・その他 89.8%
6位 環境・エネルギー 89.5%
7位 金融・保険 89.4%
8位 メーカー 89.0%
9位 マスコミ・広告・デザイン 88.5%
10位 コンサルティング 84.0%
11位 不動産・建設・設備 84.0%
12位 IT・通信・インターネット 82.3%

※マイナビ転職2017年11月調査結果/業種はマイナビ転職上の分類に基づく

 

異業種へ転職と言っても、未知の世界に飛び込むことに不安を感じる人もいるかと思います。

 

下記の記事で、未経験の異業種への転職の不安を払拭させる方法について解説しています。

>>異業種への転職を成功させるために準備する4つのポイント

 

転職を繰り返して市場価値を高める

 

近年のAIの発達などによるテクノロジーの進化により、1つの会社、1つのスキルだけに依存することは危険なリスクとなります。

 

転職を通じてスキルを横展開(スキルの掛け合わせ)していくことで選択肢が広がります。

 

転職先企業のノウハウを身に付け、そこでスキルを磨きます。

こうした転職を繰り返すことで、より多くのスキルを身に付けた人材となるのです。

 

そして、将来の危機的な状況の備えだでなく、自分の人材を価値を高めることで、給料面や待遇面でもアップすることが見込めるようになります。

 

転職回数×スキル=市場価値の高い人材

 

市場価値を高めるためにやるべきこと

・スキルの向上

・スキルの横展開(スキルの掛け算)

・実績を作る

 

転職がスタンダードになてきている時代だからこそ、転職の繰り返しは、個人がとるべき戦略の1つなのです。

 

 

当ブログでは、この時代を生き抜くための新しい働き方を紹介しています。

働き方を変えたいという方はこちらの記事もぜひご覧ください。

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