旅行業界の将来性に不安│旅行業界で働く会社員がやるべきことは3つ

旅行業界の将来性に不安│旅行業界で働く会社員がやるべきことは3つ

「このまま働き続けていても先が見えない・・・。」

「旅行業界の将来性が不安・・・。」

 

旅行業界で働き続けたいと思っていても、この業界で働き続けて大丈夫なのか不安に感じることもあるでしょう。

 

こちらの記事で旅行業界での働き方を少しずつ変えていくことを述べてきました。

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今回は、旅行業界で働き続けたい人に向けて、旅行業界で勝ち残るための戦略と会社員がやるべきことについて解説します。

旅行業界の将来に不安を感じている人は、ぜひご覧ください。

 

筆者プロフィール

Take

大手旅行会社で13年間、外資系生命保険会社に2年間勤務し、現在はフリーでテレアポ代行、メディア運営、Web制作を中心にパレルワーカーとして働いています。

 

目次

旅行業界の将来性に不安を感じる要因

旅行業界の将来性に不安を感じる要因

 

旅行業界の将来性に不安を感じる一番の要因はコロナによる会社の存属ではないでしょうか。

 

コロナ以前からも旅行業界の将来性に不安を感じる要素はありました。

ネットによる個人予約の普及

テレビ電話の普及による出張の減少

 

利益率の低い業界だけに、時代の変化に対応できなかたり、古いビジネスモデルに固執したままの企業は倒産する可能性が高くなります。

 

実際に2017年に倒産した「てるみくらぶ」は航空会社や大手旅行代理店が販売しきれなかった航空券を安く仕入れてパッケージツアーに組み込み、格安でネット販売するビジネスモデルでした。

 

その後、航空会社が小型機の導入などチケットの余剰対策によって、このビジネスモデルが成り立たなくなってきました。

にもかかわらず、旅行客から前受けでお金をもらい、それを手元資金として使う自転車操業に突き進んでしまったのです。

 

旅行業界では有名な「てるみくらぶ」の倒産は、業界関係者からすると、倒産を身近に感じたはずです。

 

旅行業界で勝ち残るための2つの戦略

旅行業界で勝ち残るための2つの戦略

 

コロナがいつ終息するか分からないなか、これまでのビジネスモデルから脱却して会社を立て直していくことになります。

 

これからの旅行業界で勝ち残るための戦略は2つです。

①新しい事業への着手

②ITデジタル化への着手

 

新しい事業への着手

どうあがいても今の事業で売上が立たなくなってきた場合、その事業を止めて新しい事業を始めなければなりません。

 

航空業界であれば、飛行機で人を運んで利益を生み出す今までのビジネスモデルが成り立たなくなっています。

それであれば、今のリソースで次に何ができるか考えなければなりません。

 

アフターコロナでも市場が伸びていて、且つ、旅行業界で蓄積されたノウハウを活かせる事業を探すことです。

 

コロナが終息しなければ、何もしない会社は赤字を垂れ流し続けることになります。

会社の体力が残っているうちに新しい事業へ着手し、利益を生み出す仕組みを構築しなければ、間違いなく潰れてしまうのです。

 

 

ITデジタル化への着手

ITデジタル化の遅れはコロナ以前から旅行業界の課題でもあります。

 

近年の時代の急速な変化はITデジタルの進化が要因でもあります。

それがコロナを機に更に加速しています。

 

ITデジタル化への着手は旅行業界問わず、どの業界でも関係してくることです。

 

私は普段、営業支援の仕事をしているのですが、ITデジタル関連の商材に関わることが多く、企業のなかでもITデジタル化への意識が二極化していると感じています。

 

ITデジタル化が遅れている企業の特徴

書類を紙で管理してる(電子化していない)

簡単なリスト作成や交通費申請を人にやらせている(RPA、OCRなどの自動ツールを利用していない)

セキュリティを言い訳にテレワークを禁止している(セキュリティ対策が甘い)

就職や転職の面接を対面にこだわっている(Web面談に対応できていない)

取次ぎや簡単な質問の電話を人に対応させている(チャットボットや自動案内を利用していない)

営業アポイントを対面にこだわっている(Web商談に対応できていない)

 

ITデジタル化の意識が弱い企業はこれからの時代の変化に益々ついてこれなくなるでしょう。

 

 

デジタルコンテンツが配信できるプラットフォームと言えば、Youtubeが思い浮かびます。

 

Youtubeは世界中で使われているサービスです。

動画で言葉の壁を越えて世界中を繋ぐことができますので、旅行業界と相性の良いプラットフォームと言えます。

 

しかし、旅行業界でYoutubeを活用しているところは多くありません。

 

会社が成長していくには、これからも世界中で伸び続けていくITデジタル化への着手は必須と言えます。

 

旅行業界で働く会社員がやるべきことは3つ

旅行業界で働く会社員がやるべきことは以下の3つだと考えます。

自社で新しい事業に挑戦する

ITデジタル分野に触れる

自分の心を満たす

 

順番に解説します。

 

自社で新しい事業に挑戦する

自社で新しい事業に挑戦する

 

自社で新しい事業を企画する、または既に話があれば手を挙げることです。

 

例えば、下記の2つの事業は旅行事業から横展開しやすい事業と言えるのではないでしょうか。

・地方創生事業

・エンタメ事業

 

●地方創生事業

地方の人口減少や、都心の一極集中の課題改善に地方創生の取り組みは伸びてくる分野と考えられます。

実際、大手企業も本社機能を地方に移転したりするなど、地方への関心は高まっています。

 

地方の中小企業も個人の経験やノウハウを求めて副業できる人を募集しています。

社内だけでなく、社外にも注目していくと、挑戦のチャンスは見つかります。

 

 

●エンタメ事業

アニメや映像、ゲーム、音楽関連などのコンテンツを観光事業にも活かすことができます。

観光事業とエンターテイメント事業を組み合わせることで、地域誘客に向けた地方創生にも繋がります。

 

 

ITデジタル分野に触れる

ITデジタル分野に触れる

 

ITデジタルは個人の生活圏にも溶け込み始め、その進化も想像以上に進んでいきます。

日常からITデジタル分野に触れるようにしておかなければ、生活に支障が出てくるレベルまできています。

 

デジタル技術の発展により既存の業界構造に大きな変革が起こっています。

これをデジタルトランスフォーメーション(DX)と言います。

 

このDXによって新たに出現した業界のことをまとめてクロステック(X-Tech)と言います。

 

例えば金融なら、フィンテック(FinTech)、教育ならエドテック(EdTech)、農業ならアグリテック(Agritech)があります。

 

金融 ファイナンス(Finance)×テクノロジー(Technology) フィンテック(FinTech)
教育 エデュケーション(Education)×テクノロジー(Technology) エドテック(EdTech)
農業 アグリカルチャー(Agriculture)×テクノロジー(Technology) アグリテック(Agritech)
健康 ヘルス(Health)×テクノロジー(Technology) ヘルステック(HealthTech)
広告 アドバタジング(Advertising)×テクノロジー(Technology) アドテック(AdTech)
スポーツ スポーツ(Sports)×テクノロジー(Technology) スポーツテック(Sports-Tech)

 

このようにクロステックは領域ごとに様々な呼び方があります。

このクロステックが様々な領域で進むことで、社会全体が最適化されるソサエティー5.0(Society 5.0)になります。

※ソサエティー5.0(Society 5.0):日本が提唱する未来社会のコンセプト

 

また、SNS、動画メディア、音声メディアと様々なITデジタルが生まれ、個人で発信する人が増えました。

 

企業だけでなく、企業で働く個人も現状のスキルにITデジタルを掛け合わせた取り組みをしていくことで、あなたの働き方を豊かにしていくはずです。

 

 

自分の心を満たす

自分の心を満たす

 

最後はマインド部分です。

 

私は自分の心がある程度満たされていないと、他人に優しくできないと思っています。

 

自分の心が満たされていなければ、お客様へのサービスにも少なからず影響が出てくるはずです。

 

素直に「有難う」が言えなかったり、感謝の気持ちが伝えられなかったりするものです。

相手の幸せを妬んでしまうのは自分の心が満たされていないからです。

 

こうした心の状態はサービス業を仕事にしている人にとって、マイナスでしかありません。

 

心を込めたサービスなのか、仕事のマニュアル通りに提供するだけのサービスなのかは、サービスを受けたお客様には分かるものです。

 

働く目的は人それぞれですが、まずは自分の心を満たしたらいいと思います。

 

自分の心を満たすには、会社が悪い、上司が悪いと、周りのせいにしないことです。

コントロールできない他人や周囲の環境をなんとかしようとするのではなく、自分をコントロールするのです。

 

充実した毎日を過ごしたり、しんどかったけど、よく頑張ったと自分を褒めるような日を過ごすことです。

 

満足感は「これやるの嫌だな~」、「しんどいな~」と思っているときこそ、立ち向かっていった時に感じるはずです。

自分を無理に褒めるのではなく、心から褒められるような毎日を過ごしていけば、自分の心は徐々に満たされていくはずです。

 

チャレンジする人は失敗しても、失敗した過程から学んでいくものです。

「準備が足りなかった・・」、「甘く見すぎてた・・」と失敗して学んだことは良かったと思って、また次のチャレンジをする人は勝ちに繋がっていきます。

 

暑苦しく聞こえるかもしれませんが、厳しい状況で勝ち残る人は、こういうマインドです。

 

私は13年間在籍した旅行業界で多くの人を見てきましたが、心が病む人は勝ち残りたい気持ちが足りないと感じます。

 

己に勝ちたいと思う心が、今の旅行業界で勝ち残るために必要なことだと思います。

 

【まとめ】旅行業界以外の情報を収集して視野を広げる

【まとめ】旅行業界以外の情報を収集して視野を広げる

 

旅行業界で働く会社員の不安の原因は情報不足です。

不安が大きい人ほど、こういった情報が不足しがちです。

 

新しい事業、ITデジタルに限らず、あらゆる情報を収集しながら視野を広げることは不安の解消にも繋がります。

 

私も旅行業界から離れてから、視野が広がったと実感しています。

実際、旅行の仕事しかできなかった私が、今ではメディア運営やWeb制作、テレアポ代行など、旅行の仕事以外でやりたいことを見つけることができました。

 

情報を収集して視野を広げることで、旅行業界に新たな価値を生み出していくと思っています。

 

生き残るのは強い者でも賢い者でもない。

変化できる者だ

チャールズダーウィン 進化論より

 

 

当ブログでは、この時代を生き抜くための新しい働き方を紹介しています。

働き方を変えたいという方はこちらの記事もぜひご覧ください。

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